意外と知らない「廟所・廟堂」の意味

お墓に関すること

意外と知らない「廟所・廟堂」の意味

葬儀を教えて、

先生、「廟所・廟堂」って仏教用語ではないんですか?先日、浄土真宗のお寺に行った時、「大谷廟堂」って書いてあるのを見かけたんですが…。

葬儀スタッフ

素晴らしい疑問だね!確かに「廟所・廟堂」は、もともとは神道で先祖を祀る場所を指す言葉なんだ。でも、仏教でも使うことがあるんだよ。

葬儀を教えて、

えー!そうなんですか?じゃあ、仏教と神道、両方で使われる言葉なんですね!

葬儀スタッフ

その通り!特に、有名な僧侶や宗祖を祀る場所を「○○廟堂」と呼ぶケースがあるんだね。大谷廟堂は、浄土真宗の宗祖である親鸞を祀っているから、その例に当てはまるね。

廟所・廟堂 とは。

「廟所・廟堂」とは、葬儀に関連する用語で、先祖を祀る場所を指します。神道では「御霊屋(おたまや・みたまや)」とも呼ばれ、仏教の「お仏壇」のように、自宅に祖霊を祀るためのものを指すこともあります。また、仏教においても「廟所・廟堂」という言葉が使われる場合があり、例えば、浄土真宗の宗祖である親鸞を祀った堂は「大谷廟堂」と呼ばれています。

「廟所・廟堂」とは何か?

「廟所・廟堂」とは何か?

「廟所」と「廟堂」は、どちらも神聖な場所を指す言葉ですが、その意味合いには微妙な違いがあります。
「廟所」は、主に祖先を祀るための建物や場所を指します。具体的には、神社や寺院にある本殿や拝殿、あるいは墓地にあるお墓などが挙げられます。
一方、「廟堂」は、より広義に、国家的な祭祀を行う場所や、政治を行う重要な場所を指します。古代中国では、皇帝が政治を行う宮殿などを「廟堂」と呼んでいました。
つまり、「廟所」がどちらかというと私的な信仰の場であるのに対し、「廟堂」は公的な、権威や権力と結びついた場所というニュアンスの違いがあると言えるでしょう。

神道における「御霊屋」との関係

神道における「御霊屋」との関係

「廟所廟堂」と聞いて、具体的なイメージが浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。実はこれらは、位の高い人物、特に emperors や emperors の祖先などを祀る建物を指す言葉です。

では、神道における「御霊屋」との関係はどうなっているのでしょうか。御霊屋は、故人の霊を祀るための建物を指します。この点では、廟所廟堂と共通する部分があります。

しかし、廟所廟堂が emperors やその祖先といった、一般的には「神格化された存在」を祀る場所であるのに対し、御霊屋は、身分の高低に関わらず故人を祀る場所として建てられます。

つまり、廟所廟堂は御霊屋の一種と考えることもできますが、祀られる対象やその規模、格式などには大きな違いがあると言えるでしょう。

仏教での「廟所・廟堂」の使われ方

仏教での「廟所・廟堂」の使われ方

「廟所廟堂(びょうしょびょうどう)」は、元々は皇帝や祖先の霊を祀る場所を指す言葉でした。しかし仏教が伝来すると、この言葉は仏教寺院や仏堂、またはお墓を指す言葉としても使われるようになりました。

特に禅宗では、開祖や高僧を祀る場所を「廟所」と呼ぶことが多く、寺院内に見られます。例えば、臨済宗の開祖である臨済義玄禅師の廟所は「臨済寺」と呼ばれ、多くの参拝者が訪れます。また、「廟堂」は仏堂や講堂を指す場合もあり、仏教儀式や説法が行われる重要な場所となっています。

現代における「廟所・廟堂」

現代における「廟所・廟堂」

「廟所廟堂」という言葉は、現代ではあまり日常的に使われることはありません。しかし、ニュースや新聞、歴史小説など公の場や格式高い事柄を扱う場面で目にすることがあります。特に、政治の世界においては「政界の廟堂」といったように、権力の中枢や重要な意思決定が行われる場所を指す比喩表現として用いられることがあります。このように、現代においても「廟所廟堂」という言葉は、その歴史的背景と厳粛なイメージから、特別な意味合いを持って使われています。

まとめ

まとめ

「廟所」と「廟堂」は、どちらも神聖な場所を指す言葉ですが、その意味合いには違いがあります。簡単に言うと、「廟所」は主に死者を祀る場所を指し、「廟堂」は政治を行う場所や、転じて政治そのものを指します。

「廟所」は、天皇や皇族の墓を指す「陵墓」と同じ意味で使われることもあります。一方、「廟堂」は、「廟堂政治」のように、一部の人間だけで重要な政治判断が行われる状態を批判的に表現する際にも用いられます。

これらの言葉は、普段使いする機会は少ないかもしれませんが、歴史書やニュースなどで見聞きした際に、その意味合いを正しく理解する上で役立ちます。言葉の由来や歴史を知ることで、より深く理解を深めることができるでしょう。

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