負の遺産から身を守る！知っておきたい相続放棄
葬儀を教えて、
先生、「相続放棄」ってどういう意味ですか？ 故人の借金も引き継ぐって聞いたことがあるんですが…。
葬儀スタッフ
良い質問ですね！ その通りです。相続放棄とは、故人の遺産を一切受け継がないという手続きのことです。つまり、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も受け継がないということです。
葬儀を教えて、
じゃあ、借金が多い場合は相続放棄した方がいいんですか？
葬儀スタッフ
そうですね。故人の借金が財産より多い場合や、相続したくない事情がある場合は、相続放棄をするという選択肢があります。ただし、相続放棄には期限があるので注意が必要です。
相続放棄とは。
「相続放棄」とは、亡くなった方の遺産を一切受け継がないという手続きのことです。通常、遺産相続では、故人の財産を法律で定められた相続人が分け合うことになっています。しかし、現金や不動産といったプラスの財産だけでなく、クレジットカードや消費者金融などの借金といったマイナスの財産も相続しなければなりません。負債を相続するということは、その返済義務も相続人が負うということです。相続人は自分の財産から返済するだけでなく、場合によっては給料や財産が差し押さえられる可能性もあります。そのため、故人が多額の借金を残して亡くなった場合などは、相続放棄を検討する方が良いでしょう。
相続放棄とは？
相続放棄とは、亡くなった方（被相続人）の財産を受け継がないことを選択する手続きです。相続には、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます。相続放棄をすることで、借金などの負債を相続することを回避できます。
プラスの遺産だけ受け継ぐことはできない？
「相続」と聞くと、現金や不動産など、プラスになる財産だけを受け継ぐイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際には、借金などのマイナスの財産も含まれることがあります。では、もしもプラスの財産よりも多い借金が残っていた場合は、一部だけでも放棄して、プラスの財産だけを受け継ぐことはできるのでしょうか？
残念ながら、日本の法律では、相続は「すべてを受け継ぐ」か「すべてを放棄する」かの二択となっています。そのため、プラスの財産だけを選んで相続する、いわゆる「プラスの遺産だけピックアップ相続」は認められていません。
たとえ遺された財産の内容を詳しく知らなくても、相続放棄の手続きをしなければ、自動的にすべての財産と負債を相続することになります。もしも、相続したくない負債がある場合には、家庭裁判所での手続きが必要となるので注意が必要です。
相続放棄が必要なケースとは？
相続は、亡くなった人の財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も引き継ぐこと。
「相続放棄」は、こうした負の遺産を引き継がないようにするための大切な手続きです。
では、具体的にどのようなケースで相続放棄が必要となるのでしょうか？
代表的な例としては、被相続人に多額の借金がある場合が挙げられます。
また、保証人になっていた場合や、事業の失敗などで負債を抱えていた場合なども、相続放棄を検討する必要があるでしょう。
相続放棄は、自分自身を守るための大切な権利です。
安易に相続することを避け、まずは専門家へ相談し、状況に応じた適切な判断をするようにしましょう。
相続放棄の手続き方法
相続放棄は、家庭裁判所への手続きが必要です。 相続開始を知ってから３ヶ月以内に、必要書類を揃えて、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所へ提出します。
手続きには、以下の書類が必要です。
* 相続放棄申述書
* 被相続人の戸籍謄本（出生から死亡まで）
* 相続放棄する人の戸籍謄本
* 相続放棄する人の住民票
* その他（必要に応じて）
代理人による手続きも可能です。手続きが複雑と感じたり、時間がない場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみるのも良いでしょう。
相続放棄の注意点
相続放棄は、プラスの財産もマイナスの財産も一切受け取らないという強い意志表示です。一度手続きを行うと、後からやっぱり相続したいと思っても取り消すことはできません。
相続放棄をするかどうかは、相続する財産の内容をよく把握した上で慎重に判断する必要があります。特に、負債が多いなど、相続放棄を検討する場合は、法律の専門家である弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
また、相続放棄には相続開始を知ってから3ヶ月以内という期限があります。期限を過ぎると相続放棄ができなくなるため注意が必要です。
