お墓の風合いを変える「ビシャン加工」
葬儀を教えて、
先生、ビシャン加工ってなんですか？お墓でよく見かけるんですけど、あのデコボコのことですか？
葬儀スタッフ
よく気づきましたね！その通りです。ビシャン加工は、墓石の表面に専用の工具でわざと細かなデコボコをつける加工のことですよ。
葬儀を教えて、
へえー、わざとつけるんですね。でもなんでデコボコにするんですか？
葬儀スタッフ
実は、見た目の風合いを柔らかくする以外にも、滑りにくくする効果もあるんです。だから、お墓の敷石や踏面などによく使われています。それに、小たたきや中たたきといった仕上げ方で、さらに洗練されたデザインにすることもできるんですよ。
ビシャン加工とは。
お墓で使われる「ビシャン加工」という言葉をご存知ですか？これは、磨かれた墓石の表面に、専用の工具で細かな凹凸を意図的につける加工のことです。 ビシャン加工を施すことで、墓石の印象は柔らかなものとなり、デザイン性を高める効果があります。また、雨や雪で滑りやすい場所、例えば敷石や階段の踏面などに施すと、滑りにくくなるという実用的なメリットもあります。 さらに、ビシャン加工を施した上から、より繊細な凹凸を加える「小たたき」「中たたき」といった仕上げ方法もあり、墓石の表情に奥行きを与えることができます。 一方で、平面へのビシャン加工と比べて、曲面への加工は非常に高い技術を要します。曲面は均一に叩くことが難しく、強い力で叩きすぎると凹みができてしまうからです。特に、他の石材と接合する部分にビシャン加工を施す場合は、熟練の技術で丁寧に調整する必要があります。
ビシャン加工とは？
ビシャン加工とは、石材の表面に細かな凹凸を施す加工のことです。石材用のハンマーの一種である「ビシャン」を用いることから、この名前が付けられました。この加工によって、石の表面に独特の風合いが生まれます。
ビシャン加工は、お墓以外にも、建物の外壁や床など、様々な場所で使われています。また、使用するビシャンの種類や叩き方を変えることで、様々な表情を表現できるのも特徴です。
墓石の風合いを柔らかく
ビシャン加工は、墓石の表面に細かな凹凸をつけることで、柔らかな風合いを演出する加工技術です。つるつるとした鏡面仕上げの石と比べて、光が乱反射するため、落ち着いた優しい印象を与えます。和風のお墓だけでなく、洋風のお墓にもよく馴染み、近年人気が高まっています。
安全性向上のための加工
お墓の表面に施されるビシャン加工は、見た目の美しさだけでなく、安全性を向上させる効果も期待できます。つるつるとした磨き仕上げのお墓は、雨の日などに滑りやすくなってしまうことがありますが、ビシャン加工によって表面に細かな凹凸を作ることで、滑りにくく安全な足場を確保することができます。お墓参りの際に、高齢の方やお子様が足を滑らせてしまう事故を防ぐためにも、ビシャン加工は有効な手段と言えるでしょう。
小たたき・中たたきで洗練された仕上がりに
お墓の印象を決める要素の一つに、石の表面の仕上げ方があります。つるりとした磨き仕上げや、マットな質感の honed 仕上げなど、様々な方法がありますが、中でも独特の風合いを持つのが「ビシャン加工」です。
ビシャン加工は、ハンマーの先端についた細かい突起を石に打ち付けることで、無数の小さな凹凸を作り出す技法です。この凹凸が光を乱反射させることで、奥行きのある陰影が生まれ、石の表情を豊かにします。
ビシャン加工には、突起の大きさによって「小たたき」「中たたき」「大たたき」など、いくつかの種類があります。中でも「小たたき」や「中たたき」は、上品で洗練された雰囲気を醸し出すため、近年人気が高まっています。
和型墓石・洋型墓石どちらにも合わせやすく、周囲の景観にも自然と溶け込むビシャン加工は、お墓に落ち着きと風格を与えたいという方におすすめの仕上げと言えるでしょう。
曲線加工の難しさ
石材加工のひとつであるビシャン加工は、石の表面に細かな凹凸をつけることで、独特の風合いを生み出す技術です。特に、曲線部分のビシャン加工は熟練の技を要します。平面に比べて曲線は、石材とビシャン工具の角度や力加減を微妙に調整しながら加工していく必要があるためです。例えば、お墓のデザインで人気の高い、柔らかな曲線を描く「和型墓石」の場合、その曲線美を最大限に引き出すためには、高度な技術と経験が欠かせません。そのため、美しい曲線を描くビシャン加工が施されたお墓は、石工の高い技術力の証とも言えるでしょう。
