生前墓『寿陵』とは?縁起が良いとされる理由と注意点

お墓に関すること

生前墓『寿陵』とは?縁起が良いとされる理由と注意点

葬儀を教えて、

先生、「寿陵」って言葉の意味が分かりません。生前に建てるお墓のことって書いてあるけど、縁起が悪いことじゃないんですか?

葬儀スタッフ

いい質問ですね!確かに、日本では死を連想させることを避ける傾向がありますね。しかし「寿陵」は、生前に自分の手で準備することで、長寿を願ったり、子孫繁栄を願ったりする、とても縁起の良いものと考えられているんだよ。

葬儀を教えて、

そうなんですね!じゃあ、お墓に名前が彫ってあるのに朱色なのは何故ですか?

葬儀スタッフ

これも「寿陵」の特徴の一つで、「逆修墓(ぎゃくしゅうぼ)」とも呼ばれます。生きている間は朱色の文字で、亡くなってから黒く塗り替えることで、生と死の区別を曖昧にし、死を遠ざけ、長寿を願う意味が込められているんだよ。

寿陵とは。

「寿陵」とは、葬儀に関連する用語の一つで、生前に建てるお墓のことを指します。寿陵を建てることは縁起が良いとされています。墓石に彫る戒名や名前には、生前に朱墨を入れるのが一般的です。これは逆修墓とも呼ばれます。

寿陵とは?

寿陵とは?

寿陵(じゅりょう)とは、読んで字の如く、生きている間に建てるお墓のことです。
従来の、亡くなった後に遺族が建てるお墓とは異なり、自分が元気なうちに、自分の好みの場所やデザイン、石材などを選んで建てることができます
そのため、終活の一環として近年注目を集めています。

寿陵はなぜ縁起が良いとされるのか?

寿陵はなぜ縁起が良いとされるのか?

寿陵を建てることは、自らの手で健康と長寿を願う縁起の良い行為とされています。古くから「tomb(墓)」は「womb(子宮)」と結びつけられ、新たな生命の象徴として捉えられてきました。寿陵を建てることは、子宮に回帰し、再び生まれ変わることを意味すると考えられており、そのため、長寿や繁栄に繋がるとされています。また、生前に墓を建てることで、残される家族に負担をかけずに済むという現実的なメリットも、縁起の良さとして認識されています。

寿陵と逆修墓の違いとは?

寿陵と逆修墓の違いとは?

「寿陵」と似た言葉に「逆修墓」があります。どちらも生前に建てるお墓という点では共通していますが、寿陵と逆修墓には、その目的や考え方に違いがあるのです。

逆修墓は、自分が亡くなった後に、親族に迷惑をかけずに済むようにという配慮から、生前に自らお墓を建てることを指します。一方、寿陵は、長寿を願ったり、子孫繁栄を祈願したりするといった、より積極的な意味合いを持つことが多いです。

どちらも生前に建てるお墓であることに変わりはありませんが、寿陵は縁起を担ぐ意味合いが強く、逆修墓は実用性を重視する傾向があると言えるでしょう。

寿陵を建てる際の注意点

寿陵を建てる際の注意点

寿陵は自身で設計や石材を選べるなど、納得のいくお墓を建てることができる点が大きな魅力です。しかし、後々の管理や継承についてもしっかりと検討しておく必要があります。

まず、墓地の管理についてです。寿陵を建てた後、自身の体力的な問題や、遠方に住んでいるなどの理由でこまめな管理が難しくなることも考えられます。そのため、墓地の管理体制や、永代供養の有無などを事前に確認しておきましょう。

また、継承者についても考えておく必要があります。寿陵は基本的に自身が入るためのものですが、将来的に家族が一緒に入りたいと考える可能性もあります。誰かと一緒に入ることを希望する場合、お墓の大きさも重要な要素となります。後々のトラブルを防ぐためにも、家族と事前にしっかりと話し合い、希望を共有しておくようにしましょう。

まとめ

まとめ

生前墓である寿陵は、従来の先祖代々のお墓とは異なり、生きているうちに自身や家族のために建てるお墓です。
縁起が良いとされているのは、寿陵を建てることで「長生きできる」「子孫繁栄に繋がる」といったポジティブなイメージが強いためです。
また、事前に自分の好みのデザインや場所、予算で準備できるというメリットもあります。

しかし、寿陵を建てる際には、墓石に自分の名前を彫るかどうか、埋葬するかどうか、継承者がいなければ無縁墓になる可能性など、いくつか注意すべき点があります。
事前に石材店や寺院に相談し、家族とよく話し合ってから決めることが大切です。

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