知っておきたい『毎十日祭』の基本

葬儀に関すること

知っておきたい『毎十日祭』の基本

葬儀を教えて、

先生、「毎十日祭」ってなんですか? 神道では、お葬式のあと、四十九日みたいに法要をするんですか?

葬儀スタッフ

良い質問ですね。神道では、亡くなった日から10日ごとに「毎十日祭」という霊祭を行います。これは仏式の法要に当たりますね。そして、五十日祭まで計5回行われます。

葬儀を教えて、

じゃあ、五十日祭が仏式の四十九日忌にあたるんですか?

葬儀スタッフ

そうですね。五十日祭をもって忌明けとなることが多いですが、宗派や地域の風習によって異なる場合があります。その後は、百日祭、一年祭と続きます。

毎十日祭とは。

神道では、故人が亡くなってから10日ごと、つまり十日祭、二十日祭のように、五十日祭まで計5回の霊祭を行います。この一連の儀式を『毎十日祭』と呼びます。五十日祭をもって忌明けとなるのが一般的ですが、宗派や地域の風習によっては異なる場合があります。五十日祭の後は、百日祭、一年祭(一周年祭)と続きます。ちなみに、神道の墓石は「トキン型」と呼ばれる神道特有の形をしています。

毎十日祭とは?

毎十日祭とは?

「毎十日祭(まいとおかまつり)」とは、文字通り毎月10日に行われる祭礼のことです。ただし、12月10日は「納めの大師」として別格とされ、一般的には1月から11月までの毎月10日に開催されます。

この祭りは、主に商家で信仰されている「えびす様」を祀る「十日戎(とおかえびす)」と結びついていることが多いです。えびす様は商売繁盛の神様として知られており、毎月10日にそのご利益にあやかろうと、多くの人々が神社仏閣に参拝します。

十日祭から五十日祭までの流れ

十日祭から五十日祭までの流れ

仏教では、故人の冥福を祈り、遺族の心を癒やすために、四十九日までの間、七日ごとに法要を営みます。これを「毎十日祭」といい、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続きます。

最初の法要となる十日祭は、一般的に葬儀に参列してくれた親族だけで行います。僧侶に読経してもらい、焼香や献花を行います。また、故人の思い出を語り合ったり、今後の法要について相談したりすることもあります。

二十日祭以降は、故人と特に親しかった人が集まって行うことが多く、規模は縮小される傾向にあります。五十日祭は、四十九日の忌明けを迎えるための準備として、特に重要な意味を持つ法要です。地域や宗派によっては、五十日祭ではなく、三十五日祭を行う場合もあります。

五十日祭と忌明け

五十日祭と忌明け

五十日祭は、亡くなってから四十九日までの間に行われる『毎十日祭』のひとつで、三十五日祭の後、七日後に営まれます。地域によっては、この五十日祭を忌明けとする場合もあります。

本来、仏教では四十九日を忌明けとしていましたが、かつては五十日祭をひとつの区切りとして、故人の供養と追善の儀礼を行うことが多かったようです。これは、四十九日という期間が長く、気持ちの整理が難しいという側面もあったためと考えられます。

現在では、四十九日を忌明けとする風習が一般的ですが、地域や宗派によっては五十日祭を重要視するところも残っています。

五十日祭を忌明けとする場合、僧侶に読経してもらい、納骨や墓石の建立を行うことが多いでしょう。また、親族や故人と親しかった人たちを招いて、故人を偲びながら食事を共にする「お斎(おとき)」を営むこともあります。

百日祭・一年祭について

百日祭・一年祭について

故人が亡くなってから100日目に行う法要が百日祭、1年後に行う法要が一年祭です。どちらも、それまでの間、故人が迷うことなく成仏できるように、そして遺族が故人を偲び、冥福を祈るために重要な意味を持つ法要です。

仏式の教えでは、故人は亡くなってから7週間(四十九日)の間、様々な裁判を受けるとされています。そして、百か日、一周忌と続く法要を経て、極楽浄土へと向かうとされています。そのため、百日祭や一年祭は、故人が安らかに過ごせるように祈りを捧げるための大切な節目となるのです。

神道のお墓とトキン型

神道のお墓とトキン型

神道におけるお墓は、故人の魂が鎮まり、子孫がその霊を祀る場所です。一般的には、墓石の後ろに当たる部分を「棹石」、その手前にある台石部分を「霊標」と呼びます。この霊標に「トキン」と呼ばれるくぼみが設けられている場合があり、これが毎十日祭と深く関わってきます

トキンとは、神様にお供えする「御神饌(みけ)」を置くための場所です。毎十日祭では、このトキンに水を張り、新鮮な御神饌をお供えすることで、故人の霊を慰め、感謝の気持ちを伝えます。

一口にトキンと言っても、その形状は地域や墓石のデザインによってさまざまです。一般的なのは、霊標の中央にくぼみを設けたものですが、左右に二つ設けられている場合もあります。また、最近では、トキンを設けずに、霊標の上に直接お供え物をする形式のお墓も増えています。

いずれにしても、トキンは神様と故人を繋ぐ大切な場所です。毎十日祭を行う際には、トキンの有無や形状を事前に確認しておきましょう。

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