真言宗東寺派とは? 東寺の歴史と教え

寺院に関連すること

真言宗東寺派とは? 東寺の歴史と教え

葬儀を教えて、

先生、葬儀の案内に『真言宗東寺派』って書いてあったんですけど、これはどういう意味ですか?

葬儀スタッフ

それは、故人が所属していた仏教の宗派が真言宗東寺派だったということだよ。真言宗の中でも主要な18の宗派の1つで、有名な寺院だと京都の東寺が本山なんだ。

葬儀を教えて、

東寺って、あの五重塔があるお寺ですか?

葬儀スタッフ

そうだよ!あの五重塔は国宝に指定されているんだ。真言宗東寺派は、他にも神奈川県にある坂東三十三か所のお寺、勝福寺なども有名だよ。

真言宗東寺派とは。

「真言宗東寺派」は、葬儀に関連する宗派の一つです。真言宗の中でも主要な18の宗派、いわゆる「真言宗18本山」に数えられます。 本山は「教王護国寺」で、こちらは「東寺」の呼び名で親しまれています。国宝の五重塔でも有名で、京都を代表する寺院の一つです。 また、神奈川県小田原市にある「勝福寺」も真言宗東寺派の寺院です。勝福寺は坂東三十三か所としても知られています。

真言宗東寺派の歴史

真言宗東寺派の歴史

真言宗東寺派は、平安時代に弘法大師空海によって開かれた日本仏教の宗派の一つです。その歴史は古く、796年、桓武天皇によって平安京の守護寺院として東寺が建立されたことに始まります。当初は官寺として栄えましたが、823年、嵯峨天皇から空海に下賜され、真言密教の根本道場となりました

鎌倉時代には、俊乗房重源らによって復興。江戸時代には、徳川家康の帰依を受け、幕府の保護のもと、隆盛を極めました。明治時代に入ると、1868年の神仏分離令によって廃仏毀釈の嵐に見舞われますが、東寺はそれを乗り越え、現在に至るまで、真言密教の中心寺院として、多くの人々の信仰を集めています

教王護国寺(東寺)について

教王護国寺(東寺)について

京都市南区に位置する東寺は、正式名称を教王護国寺といい、真言宗東寺派の総本山です。794年の平安京遷都に伴い、国家鎮護の祈願寺として建立されました。東寺という呼び名は、当時の羅城門を挟んで西寺と対になっていたことに由来します。創建当初は広大な寺域を誇っていましたが、度重なる火災や応仁の乱による被害を受け、現在の姿は創建当時のものとは大きく異なります。しかし、五重塔をはじめとする多くの文化財を今に伝える貴重な寺院として、世界遺産にも登録されています。

真言宗東寺派の教え

真言宗東寺派の教え

真言宗東寺派は、空海が開いた日本密教の流れを汲む宗派です。その教えは、「即身成仏」という考え方を中心としています。これは、現世の人間が修行によって仏の境地に到達できるという教えです。真言密教では、厳しい修行を通して、心身を清浄にし、大日如来と一体となることを目指します。そのために、真言、印、曼荼羅といった密教独自の修行を用います。真言とは、仏の真実の言葉を表すものであり、印は仏と一体になるための手の形、曼荼羅は仏の世界を視覚的に表現したものです。これらの修行を通して、人々はこの世においても悟りを開き、幸せな人生を送ることができると説かれています

真言宗東寺派の葬儀の特徴

真言宗東寺派の葬儀の特徴

真言宗東寺派の葬儀は、故人が仏様になるための儀式とされ、「密葬」と「本葬」の二つに分けて行われることが大きな特徴です。まず、亡くなってから2、3日後に、家族や親族だけで執り行うのが密葬です。密葬では、僧侶が故人のために読経し、戒名を授けます。その後、日をあけて、多くの人が参列する本葬を執り行います。

真言宗東寺派の葬儀では、「青蓮華」と「樒」を左右対称に飾る点が特徴です。青蓮華は、仏様の智慧や慈悲の象徴とされ、樒は、その強い香りが邪気を払い、故人を守るとされています。また、焼香は、密葬、本葬ともに2回行います。これは、1回目は仏様に、2回目は故人に捧げるという意味が込められています。

真言宗東寺派の葬儀は、故人の成仏を願い、遺族が心を込めて見送るための儀式です。そのため、形式にとらわれすぎることなく、故人を偲び、冥福を祈ることが大切です。

著名な寺院と僧侶

著名な寺院と僧侶

真言宗東寺派は、京都の東寺を総本山とする宗派です。長い歴史の中で、数多くの寺院と僧侶を輩出してきました。ここでは、その中でも特に著名な寺院と僧侶についてご紹介します。

まず、寺院としては、教王護国寺(東寺)が挙げられます。東寺は、真言宗の根本道場として、平安時代から現代に至るまで、日本の仏教界をリードしてきました。五重塔をはじめとする多くの国宝や重要文化財を有し、その壮大な伽藍は、見る者を圧倒します。

次に、僧侶としては、空海(弘法大師)の名前を挙げないわけにはいきません。空海は、真言宗の開祖であり、東寺の創建にも深く関わりました。密教の教えを日本に伝え、広く民衆に信仰を広めた功績は、計り知れません。

その他にも、東寺の歴代長者や、教学や修行に優れた高僧など、真言宗東寺派の歴史を彩る人物は数多く存在します。彼らの功績を知ることで、真言宗東寺派への理解をより深めることができるでしょう。

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