知っておきたい告別式の基礎知識

知っておきたい告別式の基礎知識

告別式とは何か？

告別式とは、故人との最後のお別れを告げる儀式です。一般的には、通夜式の後に執り行われます。宗教や宗派によって式次第は異なりますが、参列者は故人との別れを惜しみ、冥福を祈ります。 告別式は、残された者が悲しみを乗り越え、前向きに生きていくための大切な区切りともなる儀式と言えるでしょう。

葬儀との違い

「葬儀」と「告別式」は、どちらも故人との最後のお別れを意味する言葉ですが、厳密には異なる意味を持っています。混同しやすい2つの言葉の違いを理解しておきましょう。

葬儀は、亡くなった方を弔い、冥福を祈る儀式全般を指します。具体的には、通夜、葬儀・告別式、火葬、初七日などが含まれます。一方、告別式は、葬儀の中の一つの儀式です。参列者が故人と最後のお別れをする場であり、一般的には、僧侶による読経や焼香、弔辞などが行われます。

つまり、告別式は葬儀の一部という関係になります。葬儀という言葉は、故人を弔う儀式全体を包括的に表す場合に用いられるのに対し、告別式は、その中の一つに特化した儀式を指す際に使われます。

告別式の流れとマナー

– 告別式の流れとマナー

告別式は、故人との最後のお別れを告げる大切な儀式です。
参列する側は、故人を偲び、遺族への配慮を忘れずにいたいものです。
ここでは、一般的な告別式の流れと、覚えておきたいマナーについて解説します。

-# 告別式の流れ

告別式は、大きく分けて以下の様な流れで執り行われます。

1. –受付–
– 告別式会場に到着したら、まず受付を済ませます。
– 芳名帳に記帳し、香典を渡します。
2. –着席–
– 受付を済ませたら、案内に従って着席します。
– 一般的には、親族席、親しい友人席、会社関係席などに分かれています。
3. –開式～読経・弔辞・弔電–
– 開式の辞に続き、僧侶による読経が行われます。
– 続いて、遺族代表や親族、友人代表などによる弔辞が述べられます。
– 弔電の披露が行われることもあります。
4. –焼香–
– 僧侶、遺族、親族の順に焼香を行います。
– 参列者は、案内に従って焼香を行います。
– 焼香の作法は、宗派によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
5. –喪主挨拶–
– 喪主から、参列者への感謝の言葉が述べられます。
6. –閉式～出棺–
– 閉式の辞の後、故人を乗せた棺を霊柩車へと運びます。
– 参列者は、棺に花を入れ、故人との最後のお別れをします。

-# 告別式でのマナー

告別式に参列する際は、以下の様なマナーに注意しましょう。

* 服装は、黒や紺、グレーなど地味な色のスーツやワンピースを着用します。
* アクセサリーは、結婚指輪やパールなど華美でないものを身につけます。
* 香典は、ふくさに包んで持参します。
* お焼香の際は、数珠の使い方や回数など、宗派の作法に従いましょう。
* 故人との別れを惜しむ場ですので、私語は慎みましょう。

これらのマナーを守り、故人を偲び、遺族に寄り添う気持ちで参列することが大切です。

服装や香典のマナー

告別式に参列する際の服装は、故人との最後のお別れに際し、敬意を表すものである必要があります。基本的には、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルが一般的です。華美なアクセサリーや色は避け、シンプルにまとめることが大切です。

香典は、故人の霊前に供える金銭のことです。金額は、故人との関係性や年齢、地域によって異なりますが、一般的には、親しい間柄であれば５千円から１万円、会社関係であれば３千円から５千円が相場とされています。香典袋の表書きは、宗派によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

感謝の気持ちを伝える

告別式は、故人との最後のお別れを告げ、冥福を祈ると同時に、残された遺族に対する感謝の気持ちを表す場でもあります。参列してくれた方々への感謝の気持ちは、喪主や遺族代表が挨拶で述べることが一般的です。

挨拶では、参列者への感謝の言葉に加えて、故人との思い出や生前の感謝の気持ちを短く織り交ぜると、より気持ちが伝わるでしょう。また、故人が生前に残してくれた教えや、その生き方から学んだことなどを語ることも、参列者の心を打つことがあります。

感謝の気持ちを伝えることは、悲しみを分かち合い、前向きに進んでいくための一歩となります。形式にとらわれず、自身の言葉で伝えることが大切です。