最後のお別れ「お別れの儀」とは
葬儀を教えて、
先生、「お別れの儀」って、葬儀や告別式の後に行われるんですよね? 何が違うんですか?
葬儀スタッフ
良い質問ですね。葬儀や告別式は、故人を偲んで多くの人が集まる儀式ですが、「お別れの儀」は、親族など近しい人が故人と最後の別れを惜しむ、より個人的な儀式と言えます。
葬儀を教えて、
なるほど。参列する人は違うんですね。 他にはどんな違いがありますか?
葬儀スタッフ
「お別れの儀」では、故人が愛用していた品を納骨棺に入れたり、故人が好きだった曲を流したりと、自由な形式で故人との思い出を振り返ることができます。葬儀や告別式に比べて、自由度が高い点も特徴と言えるでしょう。
お別れの儀とは。
「お別れの儀」とは、葬儀・告別式の後に行われる、近親者のみで故人と最後の別れを惜しむ儀式の場です。一般的には、葬儀参列者がお別れの儀に同席するかどうかは、喪主や遺族の意向によって決まります。故人が愛用していたものや、一緒に火葬して欲しいと希望していたものは、このお別れの儀の際に納骨棺に納められます。お別れの儀が済むと、火葬場へと出棺するのが一般的な流れです。
お別れの儀の概要と目的
「お別れの儀」は、故人との最後のお別れをするための儀式です。
一般的には、火葬場へ向かう前に葬儀場や自宅で行われ、故人とのお別れの時を共有し、冥福を祈ります。
宗教や地域、葬儀の形式によって内容や名称は異なりますが、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な時間です。
お別れの儀の流れと所要時間
お別れの儀は、大きく分けて「宗教儀礼」「 Abschied の儀」「出棺」の3つの流れで進んでいきます。
まず、僧侶による読経や弔辞などが行われる「宗教儀礼」には、通常30分から1時間ほどかかります。
その後、故人との最後のお別れとなる「Abschied の儀」では、参列者が順に焼香を行い、故人との思い出を偲びます。参列者の人数にもよりますが、30分から1時間ほどが一般的です。
最後に、棺を霊柩車に載せて式場から送り出す「出棺」が行われます。出棺は15分から30分ほどで終了します。
お別れの儀全体としては、1時間半から2時間半程度が一般的ですが、参列者の人数や宗教・宗派、地域によって前後する場合があります。
参列者は誰?服装や香典のマナー
お別れの儀への参列は、故人との最後のお別れを告げ、遺族を悼む大切な行為です。参列にあたっては、誰がお別れに参列するべきか、ふさわしい服装は何か、香典はどういったものが良いのかなど、いくつかの疑問が生じるかもしれません。ここでは、お別れの儀に参列する際の、知っておきたい基本的なマナーについて解説します。
納骨棺へ納めるもの
お別れの儀が終わると、故人様は納骨棺に納められ、火葬へと進みます。この時、故人様とともに棺に入れることができるもの、そうでないものがあります。 故人様が愛用されていた品や、ご家族様との思い出の品など、思い入れのある品々を納めることができますが、燃えないものや、火葬炉を傷つける可能性のあるものは入れることができません。 ここでは、納骨棺へ入れることができるものと、入れてはいけないものを詳しくご紹介します。
お別れの儀にまつわる疑問
お別れの儀は、故人との最後のお別れを告げる大切な儀式です。しかし、慣れない儀式であるがゆえに、疑問に思うことも多いのではないでしょうか。ここでは、お別れの儀にまつわる疑問にお答えします。
まず、「服装」についてですが、基本的には喪服を着用します。ただし、最近では故人の希望や、遺族の意向で平服で参列することもあります。迷った場合は、事前に喪主や親族に確認しておくとよいでしょう。
次に、「香典」についてですが、これは故人の霊前に供える金品のことで、宗教や地域によって金額の相場や表書きが異なります。不安な場合は、事前に調べておきましょう。
また、「数珠の持ち方」や「焼香の作法」など、宗派によって異なる作法も存在します。自身の宗派の作法がわからない場合は、周りの人に合わせるか、軽く頭を下げるだけでも問題ありません。故人を偲び、心を込めてお別れをすることが大切です。