意外と知らない？白装束の本当の意味
葬儀を教えて、
先生、「白装束」ってよく聞くけど、どうして葬儀で白い服を着るの？
葬儀スタッフ
いい質問だね。日本では古くから、死を穢れのないもの、神聖なものと捉える考え方があるんだ。白には、そういった意味での清浄さを表す意味があるんだよ。
葬儀を教えて、
穢れがないっていうと？
葬儀スタッフ
うん。例えば、あの世に旅立つ人を邪魔するものがないように、という意味合いもあるんだよ。だから白装束は、故人を送る人の、喪に服す気持ちを表していると言えるね。
白装束とは。
「白装束」とは、葬儀の際に着用する白い衣装のことを指します。これは、故人を見送る際に、悲しみを表し、敬意を示すための伝統的な装いです。
白装束の由来とは？
古来より日本では、死を穢れとして捉え、死者の霊魂が再び現世に戻ってくることを恐れていました。そこで、死者の霊魂を鎮め、現世への影響を最小限に抑えるために、様々な儀式や風習が生まれました。白装束もその一つです。
白装束の起源は、仏教の教えと深く結びついています。仏教では、死後の世界を「浄土」と呼び、そこは穢れの無い清浄な世界だと説いています。そして、白は清浄さを表す色とされ、死者を白装束で包むことで、死者の霊魂を浄化し、無事に浄土へ導くという意味が込められているのです。
なぜ白なのか？色の持つ意味
白装束というと、何を思い浮かべますか？ 多くの人が、葬儀やお盆の時期などを連想するのではないでしょうか。 日本では古くから、死と白は深く結びついてきました。 では、なぜ白は「死」を象徴する色となったのでしょうか？ その理由の一つに、白には「穢れを払う」という意味合いがあることが挙げられます。 古来より日本では、太陽の光を浴びて白く輝く雪や塩には、邪気を払い、清める力があると信じられてきました。 白装束には、あの世へ旅立つ人を邪気から守り、清浄な状態で送り出すという意味が込められているのです。
現代における白装束の着用
– 現代における白装束の着用
白装束というと、時代劇のイメージや、冠婚葬祭で目にする機会もあることから、どこか非日常的で、現代の生活とはかけ離れたものと感じている方もいるかもしれません。しかし実際には、現代においても白装束を着用する機会は存在します。
例えば、神社での神事などでは、神職や巫女、参列者が白装束を着用することがあります。これは、白という色が神聖さや清浄さを表すとされており、神事という厳粛な場にふさわしいとされているためです。
また、伝統芸能の世界でも、白装束は重要な役割を担っています。能や狂言、歌舞伎など、日本の伝統芸能には欠かせない衣装であり、その白さは舞台上での存在感を際立たせ、観客に特別な印象を与えます。
さらに、近年ではパワースポット巡りやスピリチュアルな体験を目的として、白装束を着用する人々も増えているようです。白装束には、心身を浄化し、エネルギーを高める効果があると信じられており、現代社会のストレスや不安から解放されたいと願う人々の心を惹きつけているのかもしれません。
白装束のマナー
神聖な場に相応しい姿である白装束ですが、いざ袖を通すとなると、その作法に戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。白装束には、袖を通す順番や歩き方、立ち居振る舞いなど、細かなマナーが存在します。これらは、神聖な場において失礼のないように、そして自らの心を清めるための大切な作法です。今回は、意外と知られていない白装束のマナーについて、詳しく解説していきます。
まとめ｜白装束に込められた想い
古来より日本では、死や穢れを忌み嫌う一方で、再生や清浄を願う心がありました。その象徴として、白装束は誕生や死、神事など、人生の節目節目で身につけられてきました。
白装束は、単なる白い衣服ではなく、私たちの祖先が紡いできた、祈りや願いが込められた神聖な衣装と言えるでしょう。
