葬儀の斎主ってどんな人?役割や選び方を知る
葬儀を教えて、
先生、「斎主」ってなんですか? 葬儀でよく聞く言葉ですが、どんな役割の人なのかよく分かりません。
葬儀スタッフ
良い質問ですね。「斎主」は、簡単に言うと神道の葬儀・告別式において儀式を司る神職者のことです。仏式の葬儀で言うところの「導師」にあたります。
葬儀を教えて、
仏式の導師はなんとなくイメージがつくのですが、斎主は具体的にどんなことをするんですか?
葬儀スタッフ
斎主は、祭壇の設営から、読経、お祓い、玉串奉奠の guidance など、儀式全体を執り行います。故人が神様のもとに無事に行けるようにとお祈りを捧げる、大切な役割を担っています。
斎主とは。
葬儀の際によく耳にする「斎主」という言葉は、通夜祭や葬儀を執り行う神官のことを指します。
葬儀における斎主の役割とは?
葬儀において、中心的な役割を担うのが斎主です。斎主は、故人が迷わずあの世へと旅立てるよう、儀式を執り行い、祈りを捧げる役割を担います。具体的には、開式や閉式の辞、読経、焼香など、葬儀のあらゆる儀式を取り仕切ります。また、遺族に対しては、精神的な支えとなり、葬儀が円滑に進むようサポートする役割も担っています。
斎主と僧侶の違いって?
「斎主」と「僧侶」、どちらも葬儀で重要な役割を担いますが、その違いを明確に理解している方は少ないのではないでしょうか?
簡単に言うと、「僧侶」はお寺の住職や副住職など、仏の教えを説き、儀式を行う人の総称です。一方、「斎主」は葬儀という儀式において、読経や焼香などの儀式を執り行う中心的な役割を担う人を指します。
つまり、僧侶は職業名、斎主は葬儀における役割と考えると分かりやすいでしょう。僧侶がそのまま斎主を務めることも多いですが、場合によっては、喪主の親族や葬儀社が推薦する僧侶が斎主を務めることもあります。
葬儀を執り行う上で、僧侶と斎主の違いを理解することは、円滑で納得のいく葬儀を行うために大切な要素の一つと言えるでしょう。
斎主は誰にお願いすればいいの?
葬儀を執り行う上で欠かせない斎主ですが、故人と親交の深かった僧侶がいらっしゃらない場合、一体誰に依頼すれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
基本的には、葬儀を依頼する葬儀社に相談してみましょう。葬儀社は多くの寺院と繋がりがあり、希望する宗派や予算に合った僧侶を紹介してくれます。
また、菩提寺がある場合は、まずは菩提寺に相談するのが一般的です。菩提寺との関係が希薄になってしまっている場合でも、まずは連絡を取ってみましょう。
近年では、インターネットで僧侶を紹介するサービスも増えてきました。しかし、初めての葬儀で、かつ菩提寺もないという場合は、まずは葬儀社に相談することをおすすめします。
斎主への謝礼の相場
斎主へのお礼は、葬儀費用の次に気になる方が多いのではないでしょうか。斎主へのお礼は「御車代」「御膳料」「御布施」の3つに分けられます。
「御車代」は、読んで字のごとく、斎主が葬儀場に来る際の移動費としてお渡しするものです。葬儀社が手配する場合は葬儀社に、個別に依頼する場合は直接お渡しします。金額の相場は5,000円から1万円ほどです。
「御膳料」は、斎主が葬儀に際して食事を辞退する場合に、食事代としてお渡しするものです。本来は食事を共にすることで故人を偲ぶという意味合いがありますが、近年では葬儀の時間が長時間に及ぶことや、斎主が複数の葬儀を掛け持ちしているケースもあるため、辞退される方が多いです。金額の相場は5,000円から1万円ほどです。
「御布施」は、葬儀や読経など、宗教行為に対する感謝の気持ちを表すものです。金額に決まりはありませんが、一般的には30万円から50万円が相場とされています。
いずれも、地域や宗派、寺院によって金額の相場が異なります。不安な場合は、葬儀社に相談したり、事前に寺院に確認することをおすすめします。
斎主に失礼のないようにしよう
葬儀において、斎主は故人の魂をあの世へと導く、大変重要な役割を担っています。そのため、斎主に対しては最大限の敬意を払い、失礼のないように接する必要があります。具体的には、服装は喪服を着用するのが基本です。やむを得ず洋装の場合でも、華美なものは避け、黒や紺など地味なものを選びましょう。また、故人や遺族に対しては、お悔やみの言葉を直接伝えるのがマナーですが、斎主への挨拶は、葬儀社の担当者を介して行うのが一般的です。直接話しかける場合には、お忙しいところ恐縮ですが、といった言葉を添えましょう。さらに、お布施は葬儀費用の中でも特に重要な意味を持つものです。金額や渡し方など、事前に葬儀社に相談し、失礼のないように準備しておきましょう。