仏具の種類と意味を知る
葬儀を教えて、
先生、仏具ってなんですか?お葬式で見たような気がするんですが…
葬儀スタッフ
よくぞ聞いてくれました!仏壇を飾ったり、お坊さんが修行に使う道具をまとめて仏具と言います。お葬式でも使われますね。
葬儀を教えて、
そうなんですね!でも仏具って色々あるんですか?
葬儀スタッフ
その通り!種類はたくさんあるけど、基本は「三具足」って言って、お線香を立てる香炉と、お花を飾る花瓶、ろうそくを立てる燭台のことですよ。
仏具とは。
「仏具」とは、仏壇を飾るための道具や、僧侶が修行などに使う道具などをまとめて指す言葉です。宗教や宗派によって多少の違いはありますが、様々な種類の仏具が存在します。仏壇を飾るための基本的な仏具として、「三具足」と呼ばれるものがあります。三具足は、お線香を立てる香炉、花を活ける華瓶、灯をともす燭台の三種類から成ります。
仏具とは何か?
仏壇にお供えし、手を合わせる際に使う道具を仏具といいます。私たちは仏様を「拝む」対象としてではなく、「敬うべきもの」として仏様に手を合わせます。この行動を通して、仏様の教えを心に留め、自らの心を見つめ直すのです。そして、仏具は私たちと仏様とを繋ぐ大切な役割を担っています。
仏具の種類と用途
仏壇には、たくさんの種類の仏具が飾られていますが、その全てに意味があり、役割があります。大きく分けて、ご本尊やご先祖様をお迎えするための「荘厳具(しょうごんぐ)」と、お供えをしたり、読経したりするための「供養具(くようぐ)」の二つに分類されます。
荘厳具には、仏壇の中心に安置するご本尊、その両脇に置く脇侍(わきじ)、仏壇を荘厳する仏像、掛軸、宮殿、瓔珞(ようらく)などがあります。
供養具には、ご飯やお茶、お水をお供えする飯器(はんき)、湯呑、仏飯器、花を生ける花立、ろうそくを立てる燭台(しょくだい)、お線香を焚く香炉、お経を読むための経机(きょうづくえ)などがあります。
これらの仏具は、毎日のお参りや法要などの際に使用し、ご先祖様を供養するために欠かせないものです。
三具足とその意味
お仏壇にお供えする仏具の中でも、「三具足(みつぐそく)」は基本となる仏具です。三具足は、香炉、燭台、花立の三つの仏具で構成されています。
香炉は、お線香を焚くための仏具です。良い香りは仏様の世界へと私たちを導き、心身を清浄にするという意味が込められています。
燭台は、ロウソクを立てるための仏具です。ロウソクの灯は、私たちを導く仏様の智慧の光を表しています。
花立は、お仏壇に生花をお供えするための仏具です。美しく咲き誇る花は、仏の教えによって心が豊かになることを象徴しています。
三具足はそれぞれに深い意味があり、仏様への敬意と感謝の気持ちを込めてお供えします。
宗派による仏具の違い
仏教には様々な宗派があり、それぞれ信仰の対象や教えが異なります。そのため、仏壇の形式や用いる仏具にも違いが見られます。代表的な宗派としては、浄土真宗、禅宗、日蓮宗などが挙げられます。
浄土真宗では、阿弥陀如来一仏を本尊とし、お仏壇も金仏壇と呼ばれる豪華なものが一般的です。仏具も簡素化されており、香炉や花立なども一対ではなく一つずつ置かれることが多いです。
一方、禅宗では、釈迦如来を本尊とする場合が多く、お仏壇は唐木仏壇と呼ばれる落ち着いた雰囲気のものが用いられます。仏具は比較的多めで、香炉や花立なども一対で揃えることが一般的です。
このように、宗派によって仏具の種類や意味合い、並べ方が異なるため、自分の家の宗派に合った仏具を選ぶことが大切です。仏壇店や寺院に相談すると、適切なアドバイスをもらえます。
仏具の選び方
仏具を選ぶ際には、故人の宗派に合ったものを選ぶことが大切です。宗派によって、使う仏具やその意味合い、並べ方が異なります。例えば、浄土真宗では、ご本尊は阿弥陀如来であり、脇侍を置かず、位牌も「○○家先祖代々之霊位」のようにまとめるのが一般的です。そのため、浄土真宗用の仏具セットも販売されています。
仏壇の大きさも重要な要素です。仏壇のサイズに合った仏具を選ぶことで、見栄えがよくなるだけでなく、お供えや掃除のしやすさにもつながります。小さすぎる仏具だと見劣りしてしまいますし、大きすぎると設置スペースに困る可能性があります。
さらに、材質やデザインも重要な要素です。仏具には、金仏壇に合う煌びやかなものから、唐木仏壇に合う落ち着いたものまで、様々な種類があります。素材やデザインによって、価格帯も大きく異なります。予算に合わせて選ぶことも大切ですが、長く使うものですので、自身の好みや部屋の雰囲気に合ったものを選ぶと良いでしょう。