お墓に関すること

近年、お墓の素材として人気が高まっている「クンナム」。耳慣れない方も多いかもしれませんが、インド産の高級石材として、その美しさ、耐久性で注目を集めています。 クンナムは、インド南部カルナタカ州で採掘される、カンマと呼ばれる花崗岩の一種です。その名の通り、黒色を基調とした中に、金色の斑点模様が美しく浮かび上がることが特徴です。この金色は、石英が長年かけて風化したことによって生まれたものであり、人工的に作り出すことのできない、自然の神秘を感じさせる美しさがあります。 クンナムの最大の魅力は、その気品あふれる美しさだけではありません。花崗岩の中でも特に硬度が高く、耐久性に優れている点も大きな特徴です。雨風や直射日光にさらされる過酷な環境であるお墓においても、長期間にわたりその美しさを保ち続けることができます。また、吸水率が低いため、汚れが染み込みにくく、お手入れがしやすい点も魅力です。

くりぬき香炉は、その名の通り、石材をくりぬいて作られた一体型の香炉です。そのため、継ぎ目がなく、非常に丈夫で、長持ちするという特徴があります。また、石の持つ重厚感と、シンプルなデザインは、どんなお墓にも馴染みやすく、風格をさらに高めてくれるでしょう。

お墓の表面に、まるで櫛で梳いたような平行の溝模様が入っているのを見たことはありませんか？ これは「くし型加工」、または「リブ加工」と呼ばれるものです。一見シンプルな加工ですが、そこには、見た目の美しさだけでなく、お墓の耐久性を高めるという重要な役割が隠されています。