聖餐式とは？ 葬儀における意味と役割
葬儀を教えて、
先生、「聖餐式」って葬儀でも行われることがあるって聞きました。どういうものなんですか？
葬儀スタッフ
よくぞ聞いてくれました！ 聖餐式はキリスト教の大切な儀式で、イエス・キリストが最後の晩餐で弟子たちと分かち合ったパンと葡萄酒をいただくことで、イエスの死と復活を思い起こし、共にあずかるという意味があります。
葬儀を教えて、
最後の晩餐と関係があるんですね。でも、それがなぜ葬儀で？
葬儀スタッフ
葬儀で行う場合は、亡くなった方が神の元へ召され、永遠の命にあずかったことを信じ、共に祈りを捧げる意味合いがあります。死者と生者が共にイエス・キリストの食卓につくイメージですね。
聖餐式とは。
「聖餐式」は、イエス・キリストが最後の晩餐で、弟子たちと分かち合ったパンと葡萄酒を、信徒に与えるキリスト教の儀式です。この儀式は、イエスの最後の晩餐を記念し、その死と復活を象徴するものです。葬儀の際に聖餐式が行われる場合、故人が神の元に召されることを祈ります。
聖餐式とは何か： キリスト教における意味
聖餐式は、キリスト教においてイエス・キリストの最後の晩餐を記念する重要な儀式です。パンとぶどう酒を分かち合うことで、イエスの体と血にあずかり、彼の犠牲と愛を偲びます。この儀式は、宗派によって呼び方が異なり、プロテスタントでは聖餐式、カトリックでは聖体拝領式、正教会では聖体機密と呼ばれますが、いずれもキリスト教徒にとって信仰の中心となる重要な意味を持つ儀式です。
最後の晩餐との繋がり： イエス・キリストの教え
聖餐式は、最後の晩餐でイエス・キリストが行った行為を模して、パンとぶどう酒をいただく儀式です。イエスは十字架にかけられる前夜、弟子たちと食事を共にしました。そして、パンを取り、「これは私の体である」と言い、ぶどう酒の杯を取り、「これは罪の赦しを与える、私の血による新しい契約である」と告げました。この出来事は弟子たちにイエスの愛と犠牲を深く印象づけ、後世に聖餐式として受け継がれていくことになります。
葬儀における聖餐式： 故人との繋がり
葬儀の場で執り行われる聖餐式は、単なる儀式ではなく、参列者と故人との繋がりを再確認する大切な意味を持ちます。聖餐式で口にするパンとぶどう酒は、キリスト教においてはキリストの体と血を表し、それをいただくことで、キリストと精神的に結ばれるとされています。葬儀の場でこれをいただくことは、故人がキリストと共に永遠の命へと召されたことを信じ、その故人と自分たちが霊的な繋がりによって結ばれていることを実感する機会となるのです。それは、悲しみの中にも、故人との別れではなく、永遠の命における再会を願う、キリスト教ならではの希望に満ちた意味を持つと言えるでしょう。
宗派による違い： カトリックとプロテスタント
キリスト教における聖餐式は、パンとぶどう酒を、イエス・キリストの体と血を表すものとしていただく儀式です。葬儀においても、この聖餐式は重要な意味を持ちます。
カトリック教会では、聖餐式はミサと呼ばれる儀式の中で行われます。葬儀ミサでは、故人の罪が赦され、永遠の命にあずかれるようにと祈りが捧げられます。聖餐式に与ることで、参列者はキリストと一体となり、故人の魂が天国へ導かれるようにとの願いを共にします。
一方、プロテスタントでは、聖餐式に対する考え方は教派によって異なります。共通しているのは、聖餐式を通して、キリストの贖罪の死を覚え、信仰を新たにするという点です。葬儀においては、故人がキリストにあって永遠の命を得ていることを感謝し、残された者がその信仰を受け継いでいくことを誓います。
参列者にとっての聖餐式： 弔問の気持ち
聖餐式に参列することは、故人への弔問の気持ちを形にする大切な機会となります。キリスト教において、聖餐式は神の愛と赦しを象徴する儀式です。参列者は、パンとぶどう酒をいただくことを通じて、神の恵みと故人の魂の安らぎを祈ります。それは、宗教的な儀式であると同時に、故人を偲び、生前の思い出を共有する時間でもあります。参列者同士が心を一つにして祈りを捧げることで、悲しみを分かち合い、互いに慰め合うことができるでしょう。
