お墓に刻まれた「御霊」の意味とは？
葬儀を教えて、
先生、「御霊」（みたま）って仏教用語だけでなく、他の宗教でも使われることがあるんですか？
葬儀スタッフ
いい質問ですね！実は「御霊」は仏教だけでなく、神道やキリスト教でも見られる言葉なんです。例えば、神道では祖霊を祀る場所を「御霊舎（みたまや）」と呼びますし、キリスト教でも新約聖書に「霊」という言葉が出てきます。
葬儀を教えて、
へえー！じゃあ、宗教によって意味合いは違うんですか？
葬儀スタッフ
そうなんです。仏教では主に亡くなった方の魂を指しますが、神道では祖先の霊、キリスト教では神聖な存在を指すことが多いですね。このように、同じ「御霊」という言葉でも、宗教によって微妙なニュアンスの違いがあるんですよ。
御霊 とは。
「御霊（みたま）」は、葬儀に関連する言葉で、お墓では一般的に、先祖の魂を表します。ご先祖様への供養をイメージさせる言葉であり、全国には「御霊」を名前に冠した墓地も多く存在します。また、「御霊舎（みたまや）」は、神道において祖先の霊を祀るための社を指し、仏教でいう「お仏壇」に相当します。ちなみに、キリスト教でも新約聖書に登場する言葉であるため、「御霊」は様々な宗教宗派にとって馴染み深い言葉となっています。
墓石に見る「御霊」の文字
お墓を訪れると、そこには様々な文字が刻まれています。故人の名前や没年月日、そして家紋など、その石に込められた意味は多岐に渡ります。その中でも、特に目を引くものの一つに「御霊」の文字があります。「御霊」とは一体何を指すのでしょうか？今回は、墓石に刻まれた「御霊」の意味について、その由来や歴史的な背景を紐解きながら解説していきます。
「御霊」の意味と使い方
「御霊（みたま）」とは、神道の考え方における、人の霊魂のことを指します。
「御」は接頭語として付けられることで、霊魂への尊敬の意を表しています。
私たちが普段使う言葉としては、「みたま祭り」や「みたまよ」などがあります。
お墓に「御霊」と刻む場合は、故人の霊魂に対して敬意を払い、安らかに眠ってほしいという願いが込められています。
宗教における「御霊」
「御霊」とは、一般的に、亡くなった方の魂や霊を指し、敬意を込めて用いられる言葉です。特に宗教的な文脈では、その意味合いはより深まります。
仏教では、人は死後、浄土で成仏するまで輪廻転生を繰り返すとされています。「御霊」はこの輪廻転生の主体となるものであり、故人の存在そのものを表すとも言えるでしょう。
また、神道においては、祖先の霊を「御霊」と呼び、崇敬の対象としています。これは、祖先の霊が子孫を守り、繁栄へと導くと信じられているからです。
このように、「御霊」という言葉には、死生観や信仰と深く結びついた、重みのある意味が込められているのです。
「御霊」と「祖霊」の違いは？
お墓を参拝した際、「御霊」という文字を目にすることがあるでしょう。これは、故人の魂を指す言葉として、古くから使われてきました。しかし、似た言葉に「祖霊」があり、その違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
「御霊」とは、一般的に、敬意を込めて故人の魂を指す言葉です。一方、「祖霊」は、家系の先祖の霊を指し、その家系を守護してくれる存在と考えられています。つまり、「御霊」は個人の魂を指すのに対し、「祖霊」は家系全体を守護する存在として、より広範囲な意味合いを持っていると言えるでしょう。
お墓に「御霊」と刻む場合は、故人への敬意と、その魂が安らかに眠っているようにとの願いが込められています。一方、「祖霊」と刻む場合は、そのお墓が家代々の墓であり、先祖代々を見守ってくれる存在として、祖霊を祀っているという意味合いが強くなります。
「御霊」への想いを込めて
お墓を参ると、墓石に様々な言葉が刻まれていることに気づきます。中でも「御霊（みたま）」は、故人への想いが込められた大切な言葉の一つです。「御霊」とは、本来は神仏の霊的な力を指す言葉でしたが、死者やその魂を敬う意味で用いられるようになりました。お墓に「御霊」と刻むことで、故人の魂が安らかに眠り、子孫を見守ってくれるようにと願う気持ちが込められています。
また、「御霊」には、故人への感謝の気持ちや、生前の思い出を大切にしたいという気持ちも込められています。お墓参りの際には、「御霊」の言葉と共に、故人との思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
