葬儀の榊、その意味と由来とは?

葬儀に関すること

葬儀の榊、その意味と由来とは?

葬儀を教えて、

先生、葬儀でよく見る『榊』って、どんな意味があるんですか?

葬儀スタッフ

いい質問ですね。『榊』はツバキ科の常緑樹で、一年中緑の葉をつけていることから『永遠の命』の象徴とされています。また、神聖な木として神事に用いられることが多く、葬儀では故人の魂をあの世へ導くための神聖な場所を示すために置かれます。

葬儀を教えて、

永遠の命の象徴…だから、お葬式で使われるんですね。神聖な木というのは、他の場面でも使われているんですか?

葬儀スタッフ

その通りです。例えば、神社の境内でも見かけることがありますよ。お正月のしめ縄に飾り付けたり、地鎮祭などの神事でも使われます。神様と私たちを繋ぐ木として、昔から大切にされてきたんですね。

榊とは。

葬儀で使われる「榊」は、ツバキ科の常緑樹です。その葉は、神聖なものとして神事に用いられます。

葬儀における榊の役割

葬儀における榊の役割

葬儀の場で必ずと言っていいほど見かける榊。古くから神聖なものとして扱われてきた榊は、葬儀においても重要な役割を担っています。その役割は、神聖な場所を示し、神域と現世を隔てる結界を作り出すこと。これは、榊が持つ常緑樹としての性質と深く関係しています。

一年中緑の葉を茂らせる常緑樹は、生命力の象徴とされてきました。そのため、榊は神聖な場所を示す印として、神棚や祭壇に供えられてきたのです。葬儀においても、榊は神聖な空間を作り出し、故人の魂をあの世へと導くための重要な役割を担っています。

榊と神聖さ: 古来からの信仰

榊と神聖さ: 古来からの信仰

日本では古来より、植物に宿る力や神聖性を崇拝する文化がありました。常緑樹である榊は、一年を通して緑の葉を茂らせることから、「永遠の命」や「再生」の象徴とされてきました。

このため、神聖な場所や儀式には欠かせないものとして、神社の境内や祭壇などに榊が捧げられてきました。葬儀においても、榊は死者の魂を鎮め、神聖な場所へと導く役割を担うと考えられています。

榊の種類と選び方: 葬儀にふさわしいもの

榊の種類と選び方: 葬儀にふさわしいもの

葬儀に用いられる榊には、大きく分けて2つの種類があります。一つは「本榊(ほんさかき)」と呼ばれるもので、もう一つは「ヒサカキ」です。

本榊は、関東以南に自生する常緑樹で、古来より神聖な木とされてきました。その名の通り、神事に用いられることが多く、葬儀においても特に格式高いものとして扱われます。一方、ヒサカキは、本榊よりも広く分布する常緑樹で、入手が容易であることから、近年では葬儀に用いられることが増えています。

どちらの榊も、葬儀にふさわしいものですが、地域や宗教、また葬儀の規模などによって使い分けることがあります。迷った場合には、葬儀社や花屋に相談してみるのが良いでしょう。

地域による違い: 榊の風習

地域による違い: 榊の風習

葬儀に榊が使われることは全国的に広く見られますが、地域によってその風習には違いがあることをご存知でしょうか。例えば、榊を供える場所は、故人様が生前に過ごした場所、あるいは地域全体の慣習によって異なります。また、榊の飾り方も、葉の向きや本数、使用する器など、細かな部分で違いが見られます。さらに、榊を祭壇に供えるタイミングも、通夜から、あるいは葬儀・告別式からなど、地域によって様々です。このように、一見同じように思える榊の風習にも、それぞれの地域ならではの考え方や歴史が反映されていると言えるでしょう。

榊に込められた想い: 故人への敬意

榊に込められた想い: 故人への敬意

葬儀に参列すると、祭壇や棺の周りに青々とした榊が供えられているのを目にします。古くから日本では、神聖な木として大切にされてきた榊。一体なぜ、葬儀で用いられるようになったのでしょうか?それは、榊の常緑の葉に、永遠の命や変わらぬ心を重ね合わせるという、日本人の死生観と深く結びついています。

生前、どんなに親しかったとしても、故人との別れは突然訪れます。残された者は深い悲しみに暮れながらも、故人の冥福を祈り、その魂が安らかに眠れるようにと願わずにはいられません。その祈りの象徴として、榊は静かにその場に佇んでいるのです。

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