知っておきたい葬儀用語『併修』とは？

知っておきたい葬儀用語『併修』とは？

併修とは？

葬儀には様々な形式や儀式があり、それぞれに聞き慣れない言葉が使われることがあります。中でも「併修」は、いざという時に戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。

併修とは、故人と縁の深かった人たちによって、それぞれ別に葬儀を執り行うことを指します。例えば、喪主を務める遺族による葬儀とは別に、故人と生前に深い関係のあった会社や団体などが、独自に葬儀を執り行うことを言います。

併修は、故人が生前に所属していた組織やコミュニティが多岐に渡る場合や、特に社会的に功績を残した方に行われるケースが多い傾向にあります。

併修するメリット

葬儀を併修する大きなメリットは、費用を抑えられるという点です。 葬儀は何かと費用がかさむものですが、火葬場や式場などの施設を共用することで、費用を抑えることができます。 また、喪主や遺族の負担を軽減できるという点もメリットとして挙げられます。 葬儀の準備や手続きは、精神的にも肉体的にも負担が大きいものです。 併修することで、これらの負担を軽減することができます。 さらに、故人の関係者が一堂に会して、共に故人を偲ぶことができるという点も、併修のメリットと言えるでしょう。

併修される法要の組み合わせ

併修とは、故人を偲び、冥福を祈る法要を複数まとめて行うことを指します。例えば、四十九日法要に合わせて、一周忌や三回忌など、本来であれば別のタイミングで行う法要を同時に行うことがあります。

併修される法要の組み合わせは、地域や宗派、それぞれの家の事情によって異なりますが、一般的には、四十九日法要と一周忌法要を組み合わせるケースが多く見られます。また、一周忌と三回忌、七回忌と十三回忌といったように、近い時期に行われる法要を併修するケースも少なくありません。

近年では、参列者の負担を減らす、あるいは遠方に住む親族の都合に合わせて、葬儀と同時に初七日法要を併修するケースも増えています。このように、併修は、遺族や親族の状況に合わせて柔軟に対応できる点がメリットと言えるでしょう。

三回忌は併修しない方が良い？

故人を偲び、冥福を祈る場である葬儀や法要。
近年では、これらの儀式を簡略化し、費用を抑える傾向にあります。
中でも、「併修（へいしゅう）」は、二つの法要を合わせて執り行うことで、時間や費用を抑えられるというメリットがあり、注目されています。

しかし、「三回忌は併修しない方が良い」という声も耳にするのではないでしょうか？
一体なぜなのでしょうか？

三回忌は、故人が亡くなってから満二年目の命日に行う、重要な法要です。
仏教の教えでは、亡くなってから四十九日までの間は、故人は中陰と呼ばれる不安定な状態にあり、七回忌を迎えることで、ようやくあの世に到達できるとされているのです。
つまり、三回忌は、故人が安らかにあの世に旅立てるよう、遺族がしっかりと供養する、大きな意味を持つ法要と言えます。

そのため、他の法要と併修してしまうことは、故人への敬意に欠けると考える人もいるようです。
特に、一周忌や七回忌といった重要な法要との併修は避けるべきでしょう。

ただし、近年では、遺族の負担を減らすために、三回忌を併修するケースも増えています。
重要なのは、故人の冥福を祈る気持ちです。
併修する場合は、事前に親族間でよく話し合い、理解を得た上で、心を込めて供養することが大切です。

併修する際の注意点

併修することで、通夜や葬儀・告別式を一度に行うことができるため、喪主や遺族の負担を軽減できるというメリットがあります。しかし、参列者にとっても一度で済むという利便性がある反面、香典や供花などの費用負担が増える可能性も考慮しなければなりません。そのため、故人と親しかった人に相談するなどして、状況に応じて判断することが重要です。