葬儀の「授戒」って?その意味と宗派ごとの違い
葬儀を教えて、
先生、「授戒」って葬儀の用語集で見かけたんですけど、どういう意味ですか? 仏教と関係あるみたいですけど、葬儀で何をするんですか?
葬儀スタッフ
良い質問ですね。「授戒」は、亡くなった方を仏弟子にするための儀式のことです。葬儀の際に僧侶が戒律を授け、故人が仏の教えを守り、迷いのない世界に旅立てるように祈ります。
葬儀を教えて、
へえ、亡くなった後にも仏弟子になれるんですね。戒律って、具体的にはどんなものがあるんですか?
葬儀スタッフ
「殺さない」「盗まない」など、生きていく上での基本的な道徳や戒めが書かれています。宗派によって内容は異なりますが、故人が安らかに過ごせるようにという願いが込められています。
授戒とは。
「授戒」は、葬儀に関連する仏教用語の一つです。これは、仏教徒として守るべき戒律を授けることを意味します。つまり、仏の弟子となるための儀式で、戒律を受ける側ではなく、授ける側が使う言葉です。戒律の内容は、「殺生をしない」「盗みをしない」「怒らない」「お酒に溺れない」など、正しい生活を送るための基本的な原則が含まれており、宗派によって異なる場合があります。
仏教における「授戒」とは何か
仏教において「戒」とは、仏教徒として守るべき行動規範のことです。
具体的には、殺生や盗みを戒めるなど、日常生活で私たちが心掛けるべきことが定められています。
そして「授戒」とは、師僧から仏弟子としての戒を授かる儀式を指します。
これは、仏の教えを守り、修行に励むことを誓う、重要な儀式とされています。
葬儀での授戒の意味
仏教では、人は亡くなると迷いの世界である「三途の川」を渡って「彼岸」へと向かうと考えられています。葬儀における「授戒」とは、故人が仏の弟子となり、迷いのない安らかな世界へと旅立ち、速やかに成仏できるようにとの願いを込めて戒律を授ける儀式です。
これは、故人が生前どのような行いをしていたとしても、仏の教えに触れることで、極楽浄土へと導かれるという考えに基づいています。そのため、授戒は宗派を問わず、多くの葬儀で行われています。
授戒は故人にとってどんな意味があるのか
「授戒」とは、仏教の教えを守ることを誓い、仏弟子になるための儀式です。葬儀における授戒は、故人が生前に仏教徒でなかったとしても、仏様の弟子としてあの世に送り出すという意味合いを持ちます。
これは、死後、故人は迷いの世界をさまようと考えられており、その際に仏様の弟子となることで、迷いから救われ、安らかに成仏できると信じられているためです。そして、極楽浄土で再び仏様の教えを聞くことができるとも言われています。
授戒は、故人にとって、煩悩や迷いから解放され、仏様の教えによって導かれるための新たな旅立ちを意味すると言えるでしょう。
宗派による授戒の違い
仏教の宗派は多岐にわたり、それぞれ教えや考え方が微妙に異なります。そのため、葬儀における授戒の捉え方や儀式の内容にも違いが見られます。
例えば浄土真宗では、亡くなった時点で誰もが仏になると考えられているため、授戒の儀式は行いません。一方、浄土宗や真言宗などでは、授戒は重要な儀式として位置付けられています。
このように、宗派によって授戒に対する考え方は異なるため、葬儀に参列する際は、事前に故人の信仰していた宗派について確認しておくことが大切です。
授戒に関する疑問を解消
「葬儀で授戒って聞くけど、実際は何をするの?」
「宗派によって違いはあるの?」
葬儀に参列する中で、授戒という言葉は耳にしても、その意味や内容について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、葬儀における授戒について、知っておきたい基礎知識と宗派による違いをわかりやすく解説していきます。
授戒とは、仏教の教えを守る戒律を授ける儀式のことです。
亡くなった方が仏弟子となり、安心してあの世へと旅立てるようにという願いが込められています。
具体的な内容や呼び方は宗派によって異なり、すべての宗派で行われるわけではありません。
代表的な例としては、浄土真宗では「おかみそり」、禅宗では「授戒」、日蓮宗では「血脈授与」などがあります。
それぞれの宗派における授戒の意味合い、儀式の流れ、費用などを理解することで、葬儀への参列の仕方も変わってくるでしょう。