葬儀で耳にする『帰依』って?

葬儀に関すること

葬儀で耳にする『帰依』って?

葬儀を教えて、

先生、「帰依」って葬儀でよく聞く言葉だけど、仏教と関係があるって本当?どんな意味なの?

葬儀スタッフ

よくぞ聞いてくれました!「帰依」は仏教用語の一つで、優れた人格者や高僧などを深く信じ、拠り所とすることを意味するんだ。サンスクリット語の「namas」に由来し、帰命や南無とも言われるんだよ。

葬儀を教えて、

へえ、そうなんだ。でも、具体的にどんなことをするの?

葬儀スタッフ

例えば、額を地面につけて敬意を表す最敬礼や、心の中で仏の教えに熱心に従うことが挙げられるよ。浄土真宗では、阿弥陀仏の力に身を任せ、信じることを「帰依」と解釈しているんだ。

帰依とは。

「帰依」とは、葬儀でも用いられる仏教用語で、優れた人格者や高僧などに対して、全身全霊で信じ頼り、心の拠り所とすることを意味します。サンスクリット語の「namas」を語源とし、「帰命」や「南無」とも呼ばれます。頭を下げて敬意を表す行為を指し、実際に額を地面につけて礼拝するだけでなく、心の中で仏の教えに深く従うことも含まれています。
浄土真宗では、「帰」を「帰投」と解釈し、阿弥陀仏の慈悲と救済の力に身を委ね、頼りにすること、すなわち阿弥陀仏の本願を信じ、心の拠り所とすることを真の信仰としています。
仏教において特に尊ばれている「仏」「法」「僧」の三つを「三宝」と呼びます。この三宝に帰依することを「帰依三宝」といい、仏教徒にとって最も基本的な信仰のあり方とされています。
ここで「仏」とは、仏陀、つまり釈迦を指し、釈迦を心から敬い、拠り所とすることを意味します。「法」は釈迦の教えである仏法を指します。そして「僧」は、一般的な僧侶ではなく、共に修行する僧侶たちを指します。

葬儀と『帰依』の関係

葬儀と『帰依』の関係

葬儀は、故人との別れを惜しみ、冥福を祈る場であると同時に、残された者が死と向き合い、その後の人生を生きていくための大切な儀式でもあります。
その中で「帰依」という言葉が使われることがありますが、これは仏教の教えと深く関わっています。
仏教では、人は死後、迷いの世界から解き放たれ、仏様の世界へと旅立つと考えられています。「帰依」とは、仏・法・僧の三宝を信じ敬うことで、迷いの世界から仏の世界へと進むことを意味します。
葬儀の中で僧侶が読経するのも、故人が無事に仏様のもとへ導かれ、「帰依」できるよう祈りを捧げているのです。

『帰依』の意味とは?

『帰依』の意味とは?

葬儀や法要で僧侶が口にする「帰依」という言葉。厳かな雰囲気の中で耳にするものの、その意味を深く理解している方は少ないのではないでしょうか?「帰依」とは、仏教における重要な考え方の一つで、仏・法・僧の三宝を信じ敬うことを意味します。 つまり、仏の教えに心から寄りかかり、その導きに従って生きていくことを誓うことを表しているのです。

浄土真宗における『帰依』の解釈

浄土真宗における『帰依』の解釈

浄土真宗では、『帰依』は阿弥陀仏への絶対的な信頼と、その救済に身をゆだねることを意味します。お葬式などで聞く「帰依する」という言葉は、自らの力ではどうにもならない死という現実に対し、阿弥陀仏の力によってのみ救われるという教えに深く関係しています。

浄土真宗の教えでは、私たち人間は煩悩にまみれた存在であり、自らの力だけで悟りの境地に至ることは不可能だとされます。そこで重要となるのが、阿弥陀仏の限りない慈悲です。阿弥陀仏はすべての人々を救うと誓い、その願いを叶えるために修行を重ね、仏となりました。そのおかげで、私たちはただ阿弥陀仏を信じることだけで、死後、仏の住む世界である浄土に往き生まれ変わることができるとされます。

つまり、浄土真宗にとっての『帰依』とは、阿弥陀仏の慈悲に感謝し、その救済を心から信じ受け入れることと言えるでしょう。

三宝への帰依:帰依三宝

三宝への帰依:帰依三宝

仏教の葬儀に参列すると、「帰依仏(きえぶつ)」「帰依法(きえほう)」「帰依僧(きえそう)」という言葉が読経の中で聞こえてくることがあります。これは、仏教における最も基本的な教えの一つである「三宝帰依(さんぼうきえ)」を示す言葉です。

三宝とは、「仏宝(ぶっぽう)」「法宝(ほうぼう)」「僧宝(そうぼう)」の三つを指します。仏宝とは、仏陀(ぶっだ)その人、つまり仏教の開祖であるお釈迦様のことです。法宝とは、仏陀の教え、つまり仏教の教えそのものを指します。そして僧宝とは、仏陀の教えを伝え、実践する僧侶たちの集団を指します。

葬儀で「帰依仏、帰依法、帰依僧」と唱えられるのは、故人が生前信仰していた仏教への感謝と、三宝の教えに改めて身を委ねることを示す意味が込められています。そして、残された遺族もまた、故人の遺志を受け継ぎ、仏教の教えによって心安らかに生きていくことを誓うのです。

仏教徒にとっての『帰依』の重要性

仏教徒にとっての『帰依』の重要性

仏教において『帰依』とは、仏・法・僧の三宝を心から信じ敬うことを意味します。これは単なる信仰行為ではなく、迷いや苦しみから解放されるための重要な第一歩とされています。

私たちの人生は、思い通りにならないことや苦しみ、悲しみで満ちています。仏教では、その根源を煩悩という心の迷いに求め、三宝に帰依することでその煩悩を克服し、悟りへと至ることができると説いています。

とは、悟りを開いた存在であるお釈迦様のことであり、とは、お釈迦様の教え、とは、その教えを共に学び実践する修行者の集団を指します。これら三宝を心の拠り所とすることで、私たちは正しい生き方を学び、迷いのない穏やかな心を育むことができるのです。

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