香典の基礎知識:金額相場やマナーを知っておこう
葬儀を教えて、
先生、香典ってよく聞くんですけど、具体的にどういうものなんですか?
葬儀スタッフ
いい質問ですね。香典とは、亡くなった方への供養の気持ちを表すために、通夜や葬儀の際に霊前に供える金品のことです。
葬儀を教えて、
お金を供えるんですね。でも、なんで香典って言うんですか?
葬儀スタッフ
昔は、お香を供えていたのですが、時代とともに金品を包むようになり、香の代わりにという意味で「香典」と呼ばれるようになったんですよ。
香典とは。
「香典」とは、通夜や葬儀の際に、故人を偲び、冥福を祈る気持ちを表すために霊前に供える金品のことです。かつては香の代わりに供えられていましたが、現代では、現金を香典袋に入れて持参するのが一般的です。香典袋は、故人への敬意を表し、薄墨で表書きをします。訃報を受け取ったら、通夜または葬儀の際に持参しましょう。
香典とは?
香典とは、仏式のお葬式に参列する際、故人を偲び、遺族に対して金銭的な援助を行う日本の伝統的な習慣です。
仏教の教えでは、香を焚いて供養するという意味があり、昔はお香の代わりに香木などを包んで渡していたことに由来します。
現在では、現金を不祝儀袋に入れて渡すのが一般的です。
香典は、単なる金銭的な援助ではなく、故人を悼み、遺族に寄り添う気持ちを表す大切な行為とされています。
香典の金額相場
香典の金額は、故人との関係性や、自分の年齢、地域によって異なります。一般的には、故人と親しい間柄であるほど、また、自身の年齢が上であるほど高額になる傾向があります。
目安として、親族の場合は、両親や配偶者の両親であれば5万円~10万円、祖父母であれば3万円~5万円、兄弟姉妹であれば3万円~10万円、叔父叔母であれば1万円~3万円などが考えられます。
友人や職場関係の場合は、友人であれば5千円~1万円、職場の同僚であれば3千円~1万円、上司であれば5千円~3万円程度が一般的です。
ただし、これはあくまでも一般的な相場であり、地域の慣習や、自分の経済状況なども考慮して、無理のない範囲で包むようにしましょう。
香典袋の選び方と書き方
通夜や葬儀・告別式に参列する際、故人を偲び、遺族への弔意を表すために香典を持参します。香典は、金額やマナーだけでなく、香典袋の選び方や書き方にも注意が必要です。ここでは、香典袋の基本的な知識とマナーについて解説します。
まず、香典袋は、故人や遺族との関係性、宗教・宗派によって適切なものを選ぶことが大切です。一般的に、黒白無地の不祝儀用の金封を選び、水引は結び切りのものか、淡いグレーや銀色の結び切りのものを用います。
表書きは、仏式であれば「御霊前」「御香典」「御仏前」などが一般的です。宗派によっては「御佛前」「御供物料」を用いる場合もあります。不幸の度合いが深い場合は「御香料」「御奠儀」とすることもあります。
裏側には、住所、氏名、金額を記載します。金額は漢数字で記入するのが一般的ですが、最近ではアラビア数字で記入することも増えています。
香典袋の選び方と書き方は、地域や宗教・宗派によって異なる場合もあるため、不安な場合は葬儀社や詳しい人に確認することをおすすめします。
香典を渡す際のマナー
通夜や葬儀に参列する際、故人を偲び、遺族へ哀悼の意を表すために香典を持参します。しかし、香典の渡し方にはいくつかのマナーがあり、失礼のないよう注意が必要です。
まず、香典袋はふくさに包んで持参しましょう。ふくさは、慶事用の赤白と弔事用の黒白、紫などの種類がありますので、弔事用のものを使いましょう。香典袋の表書きは、宗派によって異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
受付では、ふくさから香典袋を取り出し、両手で霊前に向かって渡します。この際、自分の名前が相手の方に向くようにするのがポイントです。受付で名前を聞かれた場合は、フルネームで答えるようにしましょう。
また、お焼香のタイミングは地域や宗派によって異なりますが、一般的には通夜では受付後、葬儀では着席後に行います。
香典は、故人との最後の別れを惜しむ大切な儀式です。マナーをしっかり守り、心を込めてお渡ししましょう。
香典返しについて
香典返しは、いただいた香典へのお礼として、葬儀後に贈る返礼品です。かつては忌明けの法要である四十九日法要後、またはその後の納骨が終わってから渡すのが一般的でした。しかし近年では、葬儀当日に香典返しを渡す「当日返し」も増えています。
香典返しの金額相場は、いただいた香典の金額の3分の1から2分の1程度が目安とされています。いただいた香典の金額によって、お茶や海苔などの食品、タオルや石鹸などの消耗品、カタログギフトなど、品物を選びます。
香典返しには、「忌明け(きあけ)」の意味を込めて、お茶や海苔などの消え物の品物を選ぶのが一般的です。また、故人が生前に愛用していた品物や、趣味に関する品物を贈る場合もあります。
香典返しには、「御香典返し」「志」「粗供養」などの表書きをします。最近では、感謝の気持ちを伝えるメッセージカードを添えることも多くなっています。