葬儀の席の「お斎」とは?

葬儀に関すること

葬儀の席の「お斎」とは?

葬儀を教えて、

先生、「お斎」ってなんですか? 葬儀のあとにご飯を食べるのは知ってるんですけど…。

葬儀スタッフ

良い質問ですね。「お斎」は、葬儀のあとにお坊さんや参列者に食事をふるまうことだよ。もともとは四十九日の法要まで肉食を避けて、精進料理を食べて過ごした後に、通常の食事に戻すことを指していたんだ。

葬儀を教えて、

へえー!四十九日までお肉食べちゃダメだったんですか!?知らなかったです!でも、最近は葬儀の日に食べますよね?

葬儀スタッフ

そうなんです。昔からのしきたりも、時代とともに変化していくんですね。今では、初七日の法要と合わせて、葬儀の日に「お斎」を行うことが多くなっていますね。

お斎とは。

『お斎』とは、葬儀や法要の後にお坊さんや参列者に食事を振る舞うことを指す葬儀用語です。「斎」はもともと、お坊さんが食べる精進料理を意味していました。葬儀の後の会食は、本来は四十九日の法要まで肉食を断ち、精進料理を食べて過ごしてから通常の食事に戻ることとされていました。しかし近年では、初七日の法要と合わせて葬儀当日に執り行われることも多くなっています。

「お斎」の意味と由来

「お斎」の意味と由来

「お斎」とは、葬儀や法要の後に参列者や僧侶が共に食事をする席のことを指します。
仏教の教えに基づいたもので、故人を偲び、労をねぎらうとともに、参列者同士の絆を深めるという意味合いがあります。
「斎」という字には、「つつしむ」「清める」といった意味があり、心を込めて準備された食事をいただくことで、故人を敬い、冥福を祈るという気持ちが込められています。

お斎で振る舞われる料理

お斎で振る舞われる料理

お斎の席で振る舞われる料理は、地域や宗教、それぞれの家の習慣によって異なりますが、故人の冥福を祈り、参列者の方々に感謝の気持ちを伝えるという意味が込められています。

一般的には、お寿司やオードブル、煮物、和え物などが定番とされています。最近では、故人が好きだったものや、参列者の年齢層に合わせたメニューが選ばれることも増えています。

お酒を振る舞う場合もありますが、飲み過ぎには注意し、故人を偲び、語らいを楽しみながら、感謝の気持ちを持っていただくことが大切です。

お斎のマナー

お斎のマナー

お斎は、葬儀や告別式の後、参列者で故人を偲び、労をねぎらうための席です。宗教的な意味合いだけでなく、参列者同士のコミュニケーションを図る場としても大切な意味を持ちます。

お斎に招かれた際には、故人を偲び、遺族に対する配慮を忘れずに行動しましょう。服装は、葬儀・告別式に参列した服装のままで問題ありません。数珠は、お斎が始まるまでは外さずに持ち、食事の前に懐紙などに包んでおきましょう。

席次や食事の際の注意点など、地域や宗教によって異なる場合も多いです。不安な場合は、周りの人に尋ねたり、指示に従ったりするように心がけましょう。

近年では、故人の好きだった料理や思い出の場所などを用意するなど、形式にとらわれない自由なスタイルのお斎も増えています。

変化するお斎の形式

変化するお斎の形式

近年、葬儀の形式は簡素化が進み、それに伴いお斎の形式も変化しています。従来は、故人と親しかった人が一堂に会し、通夜後や葬儀後に盛大な食事を共にするのが一般的でした。しかし、近年では、通夜振る舞いを省略するケースや、葬儀後の食事会を親族のみで行うケースも増えています。また、従来のような懐石料理ではなく、故人の好きだった料理や、参加しやすい形式のビュッフェスタイルなどが選ばれることも多くなっています。時代の変化とともに、お斎の形式も多様化していると言えるでしょう。

お斎を通して故人を偲ぶ

お斎を通して故人を偲ぶ

お斎の席は、参列者一同が故人との思い出を語り合い、共に食事をすることで、悲しみを分かち合い、心を癒やす貴重な時間となります。懐かしいエピソードや、故人の人柄が偲ばれる料理を通して、参列者それぞれが故人を偲び、その死を悼みます。それは、故人の生きた証を共有し、残された人々が前を向いて進んでいくための大切な儀式と言えるでしょう。

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