知って納得!葬儀と「先負」の関係
葬儀を教えて、
先生、「先負」って葬儀の日取りを決める時に良くない日って聞いたんですけど、なんでダメなんですか?
葬儀スタッフ
いい質問ですね。先負は、午前中が「先んずれば負ける」とされるため、葬儀のように静かに穏やかに執り行いたい場合は避けることが多いんだよ。
葬儀を教えて、
そうなんですね。じゃあ、午後からだったら葬儀を行っても大丈夫なんですか?
葬儀スタッフ
実は、先負は午後になると「先んずれば勝つ」とされ、運が上向くと考えられているんだ。だから、午後からであれば問題ないとされることが多いんだよ。
先負とは。
「先負」は、葬儀に関する用語の一つで、急な仕事や争いごとなど、先に事を起こすことが良くないとされる日のことを指します。しかし、これは午前中のみを指し、午後になると運気は上昇に転じるとされています。
「先負」ってどんな日?
「先負(せんぶ/さきおくれ)」という言葉を耳にしたことはありますか?
カレンダーを見ると、大安や仏滅などと並んで記載されている、あの六曜の一つです。
先負は、午前中は「先んずればすなわち負ける」とされ、行動するのにあまり適さない時間帯とされています。
一方で、午後からは「先んずればすなわち吉」となり、積極的な行動が吉とされています。
葬儀に「先負」が選ばれる理由とは?
「先負」の日には何か行動を起こすよりも、受け身でいる方が良いとされています。これは、葬儀が“こちらから働きかけるものではなく、故人からの最後の声に応じるもの”という考え方に通じるところがあるためです。つまり、先負の日に葬儀を行うことは、静かに故人を見送るという意味で、古くからの教えに合致していると言えるでしょう。
午前中の葬儀は避けるべき?
「先負」の日に葬儀を予定していたけれど、午前中だと縁起が悪いって本当?
六曜の一つである「先負」は、急用や争いごとを避けるべきとされ、特に午前中はその傾向が強いと言われています。
そのため、葬儀のような重要な儀式と先負の関係は、気にかける方が多いのも事実です。
とはいえ、午前中の葬儀を避けるべきという明確な決まりはありません。
葬儀場の都合や参列者の予定など、現実的な事情を優先して問題ないでしょう。
それでも気になる場合は、午後からの葬儀を検討したり、僧侶に相談してみるのも良いかもしれません。
「友引」との違いは?
何かと気になる六曜の一つ、「先負」。特に慶事には向かないとされ、結婚式などは避ける人も多いかもしれません。しかし、葬儀の場合はどうでしょうか?
よく混同されがちなのが「友引」です。友引は「凶事に友を引く」と考えられており、この日にお葬式を行うと、故人の後に誰かが付いてきてしまうとされています。そのため、一般的に友引に葬儀を行うことは避けられています。
一方で先負は「先んずれば負ける」という意味合いから、午前中は凶、午後は吉とされています。つまり、葬儀のように避けたい出来事に関しては、午前中を避ければ問題ないと考えられています。むしろ、午後は吉日となるため、火葬などを行うには適しているとも言えるでしょう。
迷信?知っておきたい暦の知識
古くから日本では、暦を生活の中に深く根付かせてきました。特に冠婚葬祭のような重要な儀式においては、吉凶を占う上で欠かせない要素とされてきました。その中でも「先負」は、何かを「先に行う」と「負ける」とされ、注意が必要な日とされています。
そのため、葬儀のような儀式を「先負」の日に行うことは避けられる傾向にあります。これは、葬儀を急いで行うことが、故人の霊をきちんと弔うことに繋がらないと考えられているからです。また、「先負」の日に葬儀を行うと、遺族に不幸が訪れるという言い伝えも残っています。
しかし、現代社会においては、「先負」だからといって必ずしも葬儀を避けるべきというわけではありません。葬儀場の空き状況や、遺族の都合などを考慮して、日程を決めることが大切です。