十七回忌の基礎知識とマナー
葬儀を教えて、
先生、「十七回忌」ってどういう意味ですか? なんで17回目なのに十七回忌って言うんですか?
葬儀スタッフ
良い質問だね! 実は、仏教では亡くなった日を1回目の忌日として数えるんだよ。だから、亡くなってから16年目の法要が17回目になるんだ。
葬儀を教えて、
あー、だから十七回忌なんですね!じゃあ、十七回忌にはどんなことをするんですか?
葬儀スタッフ
十七回忌は、親族や親しい人たちだけで集まって、故人を偲ぶことが多いかな。お坊さんにお経をあげてもらったり、みんなで食事をしたりするんだよ。
十七回忌とは。
「十七回忌」とは、故人が亡くなってから満16年目に営まれる法要のことです。 ご遺族や親しい方が集い、自宅や寺院などで僧侶にお経をあげていただき、故人を偲びます。一般的には、親族だけでお経をあげた後、会食をしながら思い出を語り合うことが多いです。
十七回忌とは? その意味と由来
十七回忌とは、故人の没後17年目に営まれる法要のことです。仏教では、故人が亡くなってから四十九日、一周忌、三回忌と法要を繰り返し、年数が経つごとに間隔を空けながら、三十三回忌まで追善供養を行います。
十七回忌は、亡くなった方を偲び、冥福を祈るとともに、遺族や親族が集まり、故人への感謝の気持ちを確認し合う大切な機会です。また、仏教の教えでは、十七回忌は故人が六道を輪廻転生する中で、再び苦しみの世界に迷い込むことなく、極楽浄土に往けるように祈りを捧げるという意味合いも込められています。
十七回忌はいつ、どこで行う?
十七回忌は、故人の没後17年目の祥月命日に営みます。祥月命日とは、故人が亡くなった月の命日のことで、例えば3月15日に亡くなった場合は、毎年3月15日が祥月命日となります。
十七回忌は、故人の自宅や寺院で行うのが一般的です。近年では、ホテルやレストランなどで行うケースも増えています。どこで行う場合でも、故人を偲び、冥福を祈る気持ちは変わりません。参列者の負担や、会場の規模、予算などを考慮して、最適な場所を選びましょう。
誰を呼ぶ? 規模や形式は?
十七回忌は、故人との関係性が大きく変わる節目となる法要です。かつてのような大人数での開催ではなく、親族や故人と特に親しかった友人のみを招くことが一般的となっています。規模としては、十回忌や十三回忌よりも縮小傾向にあり、形式ばらない「偲ぶ会」のような形式も増えています。
大切なのは、残された家族が無理のない範囲で故人を偲ぶことです。形式にとらわれず、家族や親族とよく相談しながら進めていきましょう。
服装や香典のマナー、お供え物の相場
十七回忌は、故人様が亡くなられてから16年目の節目に執り行う法要です。年月の経過とともに、参列する機会も減り、どのようなマナーで参列すればよいか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、十七回忌に参列する際の服装や香典、お供え物のマナーについて解説します。
– 服装
基本的には喪服を着用するのが望ましいですが、三回忌以降は、遺族から平服でとの案内がある場合もあります。故人との関係性や地域の慣習も考慮し、遺族に事前に確認を取るのが安心です。
喪服を着用する場合は、アクセサリーは控えめにするなど、華美にならないように注意しましょう。数珠は仏教の宗派問わず持参するのがマナーです。
平服で良いと案内された場合でも、地味な色合いのスーツやワンピースなど、フォーマルな服装を選びましょう。
– 香典
香典は、故人を偲び、遺族を慰める気持ちを表すものです。表書きは「御仏前」「御香典」「御霊前」のいずれかを用います。宗派によって使い分ける場合もありますが、分からなければ「御霊前」でも問題ありません。
金額の相場は、故人との関係性や年齢、地域によって異なりますが、一般的には1万円から3万円程度です。夫婦で参列する場合は2万円、3万円が目安となります。
– お供え物
十七回忌のお供え物は、香典と同様に故人を偲び、遺族を慰めるためのものです。故人が生前好んでいたものや、日持ちのするお菓子、果物などが一般的です。
金額の相場は5,000円から1万円程度が目安です。ただし、香典とは別に用意するのが負担になる場合は、無理のない範囲で構いません。
お供え物を贈る際には、遺族に事前に希望を確認しておくと、より丁寧な対応ができます。
十七回忌は、故人を偲び、その冥福を祈る大切な機会です。故人への想いを込めて、心を込めて参列しましょう。
十七回忌にふさわしい挨拶の例文
本日は、故人の十七回忌法要にあたり、ご多用の中、このように多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまで、遺族一同、この日を穏やかに迎えることができました。これもひとえに、皆様の温かいご厚情の賜物と、心より感謝申し上げます。
故人が亡くなってから、すでに十七年の歳月が流れました。月日の流れの速さを感じるとともに、生前の故人の面影を懐かしく思い出されます。
本日は、故人を偲び、在りし日の思い出話に花を咲かせていただければ幸いです。つたない話ではございますが、以上をもちましてお礼の言葉とさせていただきます。