葬儀の「お釈迦様」って誰のこと？
葬儀を教えて、
先生、葬儀で『お釈迦様』っていう言葉を聞くんですけど、どういう意味ですか？
葬儀スタッフ
良い質問だね。『お釈迦様』は仏教の開祖である『仏陀』のことだよ。仏教では、人は亡くなると仏様になる、つまり『成仏』すると考えられているんだ。
葬儀を教えて、
亡くなった人が仏様になる、ということですか？
葬儀スタッフ
そう。そして、お釈迦様は仏様の先生のような存在なんだ。だから、葬儀でお釈迦様のお名前が出てくるんだよ。
お釈迦様とは。
「お釈迦様」とは、葬儀でも耳にする言葉ですが、仏教を開いた人です。釈迦族の王子として生まれたゴーダマシッダールタという人物で、悟りを開いて仏陀となり、人々に教えを広めました。その教えが仏教となり、現在では世界三大宗教の一つに数えられ、キリスト教、イスラム教と並んで、三億人を超える信者を擁しています。
葬儀と仏教の関係
日本の葬儀では、仏教の教えや儀式が深く関わっています。お葬式で読経が行われたり、お仏壇にお供え物をしたりする光景は、私たちにとって馴染み深いものです。
しかし、なぜ日本の葬儀に仏教が深く根付いているのでしょうか？その歴史を紐解くと、仏教が日本に伝来した時代まで遡ります。飛鳥時代、仏教は国家鎮護の教えとして受け入れられ、その後、時代を経るごとに広く民衆へ浸透していきました。
特に、死後の世界や魂の救済といった仏教の教えは、死を恐れる人々の心に寄り添い、大きな支えとなっていったのです。そして、仏教の教えに基づいた葬儀は、故人を偲び、冥福を祈るための大切な儀式として、現代まで受け継がれているのです。
お釈迦様とは？
「お釈迦様」とは、仏教の開祖である「ゴータマ・シッダールタ」という人物を指します。紀元前5世紀ごろ、現在のネパールに位置する釈迦国の王子として生まれました。
彼は、人生における「生老病死」の苦しみから人々を救うための真理を求め、29歳で出家しました。そして、6年間の厳しい修行の末に悟りを開き、「仏陀」（目覚めた者）と呼ばれるようになりました。
なぜ葬儀でお釈迦様を祀るのか？
葬儀の際に祀られる「お釈迦様」とは、仏教の開祖である、ゴータマ・シッダールタ（釈迦牟尼）のことを指します。
日本では、仏教が伝来して以来、死後の世界や先祖供養と深く結びつき、葬儀は仏式で行われることが一般的となりました。そのため、仏教の開祖であり、悟りを開いた存在であるお釈迦様を祀ることで、故人の冥福を祈り、迷いのない世界へと導いてもらうという意味が込められています。
また、お釈迦様は、生も死も自然の摂理であること、そして、すべてのものは移り変わりゆく無常であることを説きました。葬儀でお釈迦様を祀ることは、残された者が、死を通して命の尊さや儚さを改めて実感し、前向きに生きていくための教えに触れる機会ともなっているのです。
お釈迦様に祈る意味
葬儀の場で手を合わせ祈りを捧げる相手、「お釈迦様」とは、仏教の開祖である「釈迦牟尼仏（しゃかむにぶつ）」のことを指します。
私たちが生きる苦しみや悲しみから解放されるための道を説いたのがお釈迦様です。葬儀の際にお釈迦様に祈りを捧げる意味は、亡くなった方がお釈迦様の教えによって苦しみの世界から解き放たれ、安らかな世界へと旅立てるようにと願うことにあります。そして、残された者がその死を乗り越え、前向きに生きていけるようにも祈りを捧げます。
まとめ
葬儀で「お釈迦様」と呼ばれるのは、仏教の開祖であるお釈迦様だけではありません。宗派によっては、亡くなった方を指して「お釈迦様」と呼ぶことがあります。これは、亡くなった方が仏様と同じ世界に旅立ったと考えられているからです。しかし、地域や宗派によって解釈が異なる場合もあるため、葬儀に参列する際は、事前にその家の習慣を確認することが大切です。
