お墓の顔!袖石の役割と最近の変化
葬儀を教えて、
先生、「袖石」ってお墓のどの部分を指すんですか?よく聞く言葉だけど、実際どこなのか分からなくて…
葬儀スタッフ
なるほど。「袖石」は、お墓の入り口の左右から後ろ側に伸びている石の部分だよ。お隣の区画との境界線を示す役割もあるんだ。
葬儀を教えて、
ああ、あの左右に伸びている石ですか!なんとなくお墓が立派に見えるなぁと思っていました。
葬儀スタッフ
そうだね。袖石があることで重厚感やデザイン性が増す効果もあるんだ。ただ、最近は小さなお墓が増えて、袖石がない場合も多いんだよ。
袖石とは。
お墓の入り口の左右から後ろ側にかけて設置される石材部分を「袖石」と言います。袖石は、お墓と隣の区画との境界線をはっきりさせる役割も担っています。また、外柵の両サイド部分を指して袖石と呼ぶこともあります。 袖石は、広々とした区画のお墓に用いられることが多く、重厚感を演出したり、デザイン性を高める効果があります。近年、首都圏では、コンパクトな区画のお墓や階段のないシンプルなタイプのお墓が増加しており、袖石を設置しないケースも増えています。
お墓の入り口を飾る袖石とは?
お墓の入り口両脇に、まるで門柱のように構えている石材を見たことはありませんか?あの石材こそが「袖石(そでいし)」です。お墓の顔とも言える重要なパーツですが、その役割や種類、最近の変化について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、袖石の基本情報から、知っておくと墓石選びに役立つ豆知識までご紹介します。
袖石の役割:境界線と美観
お墓の区画を区切り、見た目も美しく整える役割を担う袖石。 ご先祖様を供養する大切な場所であるお墓を、他の区画と区別し、聖域として守る役割があります。また、袖石があることでお墓全体が引き締まり、重厚感や格式を感じさせる効果もあります。お墓のデザインや石種に合わせて袖石を選ぶことで、より一層個性を引き出すことも可能です。
袖石の種類とデザイン
お墓の印象を大きく左右する袖石。その種類やデザインは、伝統的なものから現代的なものまで実に様々です。大きく分けると、和型墓石でよく見られる伝統的な「蓮華模様」や「唐草模様」が施されたもの、洋型墓石に多いシンプルな「平面型」や「曲面型」、そして故人の個性を表現する「自由型」があります。
「蓮華模様」は、仏教において重要な意味を持つ蓮の花をモチーフとしており、極楽浄土をイメージさせます。「唐草模様」は、蔓草が絡み合った文様で、繁栄や長寿を願う気持ちが込められています。
一方、近年増えている「平面型」や「曲面型」は、すっきりとしたデザインが特徴で、現代の住宅事情にも馴染みやすいと人気です。また、故人の好きだった動物や花、趣味などをモチーフにした「自由型」も増えており、お墓に個性を出す方が増えています。
袖石の価格相場
お墓の印象を大きく左右する袖石ですが、その価格も気になるところです。袖石の価格は、石材の種類や加工の仕方、大きさなどによって大きく異なります。一般的な国産墓石に用いられる石材の場合、30万円から50万円程度が相場と言われています。もちろん、高級な石材を使用したり、複雑な彫刻を施したりする場合には、さらに高額になることもあります。一方で、近年では、価格を抑えた洋型墓石やデザイン墓石の人気が高まっており、10万円台から購入できる袖石も増えています。重要なのは、予算に合わせて、納得のいく袖石を選ぶことです。石材店に相談し、複数の見積もりを取ってみるのも良いでしょう。
最近の傾向:袖石のないお墓が増えている?
お墓の印象を決める要素の一つとして、袖石の存在があります。 従来のお墓では一般的であった袖石ですが、最近では、袖石のないお墓も見かけるようになりました。 袖石の役割や必要性が見直されていることや、デザインの自由度を求める傾向が強まっていることなどが、その背景として考えられます。