嫁ぎ後も安心?二世帯墓の基礎知識
葬儀を教えて、
先生、「二世帯墓」って最近よく聞くんですけど、どういうお墓のことですか?
葬儀スタッフ
いい質問ですね。従来のお墓は、家単位で継承していくのが一般的でしたが、少子化の影響で、お墓を継承していくのが難しくなってきています。そこで登場したのが「二世帯墓」です。これは、2つの家族が1つのお墓に弔うことができるお墓のことです。
葬儀を教えて、
なるほど。でも、どんな時に「二世帯墓」を選ぶんですか?
葬儀スタッフ
例えば、娘さんが結婚して、お墓の継承者がいなくなってしまった場合に、娘さんの嫁ぎ先と共同で「二世帯墓」を建てるケースがあります。また、最近の霊園では、「二世帯墓」はもちろん、お墓の継承を六親等まで行えるところが多いため、無縁墓になりづらいというメリットもあります。
二世帯墓 とは。
「二世帯墓」とは、2つの家族を同じお墓に埋葬するお墓の形式です。例えば、娘さんが嫁がれてお墓の継承者がいなくなった場合に、嫁ぎ先の家族と共同で建てることができます。また、最近の霊園では、二世帯墓の受入はもちろんのこと、お墓の継承を六親等まで可能としているところが多いため、無縁墓になりにくいというメリットもあります。
二世帯墓とは?従来のお墓との違い
二世帯墓とは、その名の通り二世帯が同じお墓に入ることを前提に作られたお墓です。従来の夫婦二人で入るお墓や、家単位で代々入るお墓とは異なり、一つの墓石で二つのスペースを設け、それぞれの世帯が入ることができるようになっています。
従来のお墓と大きく異なる点は、それぞれの世帯が独立したスペースを確保できるという点です。例えば、夫婦とその両親など、二世帯分の名前を一つの墓石に刻むこともできますし、それぞれの世帯ごとにスペースを分けて、別々に名前を刻むことも可能です。
また、デザインや石材も自由に選ぶことができるため、それぞれの世帯の希望を反映したお墓を建てることができます。従来のお墓では、家長の意向が強く反映されることが多かったですが、二世帯墓は、それぞれの世帯が対等な立場で意見を出し合い、納得のいくお墓を建てることができるという点も大きなメリットと言えるでしょう。
二世帯墓を選ぶメリット・デメリット
二世帯墓は、従来型の墓石に比べて費用を抑えたり、継承の手間を省いたりできるなど、多くのメリットがある一方で、墓地の選択肢が狭まる、親族間の合意形成が難しいなど、デメリットも存在します。メリット・デメリットをよく理解した上で、自分たちに合ったお墓の形式かどうか検討しましょう。
二世帯墓の種類と費用相場
二世帯墓と一口に言っても、その形状や費用は実に様々です。ここでは、代表的な二世帯墓の種類と、それぞれのおおよその費用相場について詳しく見ていきましょう。
まず、最も一般的なのが「上下型」でしょう。これは、文字通り上段と下段に分かれており、それぞれに納骨スペースが設けられています。費用は、使用する石材の種類や加工の complexity によって大きく変動しますが、一般的には150万円~300万円程度が相場と言われています。
次に、近年人気が高まっているのが「左右型」です。これは、墓石を左右に分割し、それぞれのスペースに納骨スペースを設ける形式です。上下型に比べてデザインの自由度が高い点が魅力で、費用は180万円~350万円程度が目安となります。
その他にも、一つの墓石に二世帯分の納骨スペースを設けた「一体型」や、従来の墓石に後から納骨スペースを増設する「増設型」など、様々なタイプの二世帯墓が存在します。それぞれのメリット・デメリット、そして費用をよく比較検討し、自分たちの希望に合った二世帯墓を選びましょう。
二世帯墓を建てる際の注意点
二世帯墓は、親世帯と子世帯、両家の先祖を同じ場所に埋葬できるお墓です。経済的なメリットや墓守の負担軽減などの理由から人気が高まっていますが、実際に建てる際にはいくつか注意すべき点があります。
まず、両家の同意を得ることが最も重要です。特に、お墓に対する価値観は家庭によって大きく異なるため、事前にしっかりと話し合いを重ねることが大切です。埋葬する人数や費用負担、デザイン、管理方法など、後々のトラブルを防ぐためにも、双方が納得するまで話し合いましょう。
次に、墓地の場所や広さ、そして予算も重要な検討事項です。子世帯が墓守をする場合、将来的なアクセスのしやすさを考慮する必要があります。また、両家の希望を叶えるデザインや石材を選ぶとなると、それに応じた費用が発生します。予算の上限を明確にし、無理のない範囲で検討することが大切です。
最後に、二世帯墓には、様々な様式やデザインがあります。伝統的な和型や現代的な洋型、近年人気の高いデザイン墓石など、選択肢は多岐に渡ります。石材店や霊園の担当者とよく相談し、両家の想いに寄り添ったお墓づくりを目指しましょう。
時代の変化に合わせたお墓の選択を
お墓は故人様を偲ぶ大切な場所であると同時に、子孫へと受け継ぐべき大切な文化でもあります。しかし、近年のライフスタイルの変化に伴い、お墓のあり方についても、従来の考え方を見直す必要が出てきました。
核家族化や都市部への人口集中が進む現代において、先祖代々のお墓の管理が難しいと感じる人も少なくありません。嫁いだ後も実家のお墓と、お相手の家の墓の両方を見守っていくことに不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。このような時代の変化に伴い、近年注目を集めているのが二世帯墓です。