知っておきたい葬儀用語「唐櫃」とは？

葬儀を教えて、

先生、「唐櫃」ってなんですか？お墓で使う言葉らしいんですけど…

葬儀スタッフ

いい質問だね。「唐櫃」は、お墓に使われる言葉で、ご遺骨を納める部屋のことだよ。ただし、すべての骨壷を入れるんじゃなくて、特に大事なご遺骨（骨壷）を納める特別な場所なんだ。

葬儀を教えて、

じゃあ、お墓にある納骨室とは違うんですか？

葬儀スタッフ

そう、違うんだ。納骨室は、複数の骨壷をまとめて安置する部屋だけど、「唐櫃」は、その中でもさらに特別な意味を持つ、ご遺骨のための特別な部屋なんだよ。

お墓にある納骨室のことを、葬儀用語では「唐櫃（からひつ）」といいます。唐櫃は、ご遺骨を納めた骨壷を安置する場所です。

「唐櫃」は、ご遺体を納めるための木製の箱のことで、棺桶とも呼ばれます。葬儀・告別式において重要な役割を担います。

もともとは、ご遺体を安置するために使われていましたが、現在では火葬の際に棺ごと火葬するのが一般的です。そのため、唐櫃は火葬に適した素材や構造で作られています。

唐櫃と一口に言っても、実は様々な種類があります。それぞれに材質や形状、そして価格帯も異なります。ここでは代表的な唐櫃の種類と、その特徴について詳しく見ていきましょう。

まず、最も一般的なのが桐材で作られた唐櫃です。桐は軽く、断熱性・保温性に優れていることから、古くから高級木材として重宝されてきました。特に、湿気を通しにくいという特徴は、故人様を長くお守りするという観点から最適な素材と言えるでしょう。

次に、近年人気が高まっているのが、布張りの唐櫃です。布張りの唐櫃は、桐材の唐櫃に比べて軽量で、持ち運びがしやすいというメリットがあります。また、洋風のデザインのものが多く、現代の住宅事情にも馴染みやすいという点も魅力です。ただし、桐材に比べると耐久性は劣るため、その点は注意が必要です。

その他にも、高級木材である檜で作られた唐櫃や、装飾性の高い彫刻が施された唐櫃など、様々な種類の唐櫃が存在します。それぞれに特徴や価格帯が異なるため、葬儀社の担当者とよく相談し、故人様にふさわしい唐櫃を選ぶようにしましょう。

唐櫃の価格は、その材質や装飾、大きさによって大きく異なります。一般的には、シンプルな木製のものであれば数万円から、豪華な装飾が施されたものになると数十万円するものまであります。火葬の際に棺も一緒に焼却することを考えると、あまり高価なものを選ぶ必要はないと考える方も多いようです。

近年では、環境への配慮から、段ボール製の簡易的な唐櫃を選ぶ方も増えています。段ボール製の唐櫃は、価格が1万円前後と比較的安価であることに加え、焼却時に有害物質が発生しにくいというメリットがあります。

故人との最後のお別れにふさわしい唐櫃選びは、葬儀の中でも特に大切な要素の一つです。唐櫃にはさまざまな種類があり、材質や大きさ、デザインも多岐にわたります。

まず考慮すべきは、葬儀の規模や形式です。近親者のみで行う家族葬の場合には、比較的シンプルな唐櫃を選ぶことが多いです。一方、社葬など大規模な葬儀の場合には、故人の社会的地位や功績を象徴するような、より格式高い唐櫃が選ばれる傾向にあります。

次に、故人の体格や希望に合ったサイズを選ぶことが重要です。唐櫃の大きさは、故人の身長や体格に合わせて選ぶ必要があり、近年では、生前に故人自身が希望の唐櫃を選んでおくケースも増えています。

さらに、予算に合わせて無理のない選択をすることも大切です。唐櫃の価格は、材質や装飾の細かさによって大きく異なります。予算の上限を明確に伝え、葬儀社と相談しながら、希望に合った唐櫃を選びましょう。

– 唐櫃に関する疑問

唐櫃は、故人様を納めるための大切な器ですが、その形状や材質、役割など、様々な疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか？ここでは、唐櫃に関して多く寄せられる疑問について詳しく解説していきます。

-Q. 唐櫃と棺の違いは何ですか？-

-Q. 唐櫃にはどんな種類がありますか？-

-Q. 唐櫃の値段はどれくらいですか？-

-Q. 唐櫃に入れる物は決まっていますか？-

-Q. 唐櫃は誰が用意するのですか？-

これらの疑問を通して、唐櫃への理解を深めていきましょう。