お墓の『水垂れ』って?その役割とメリット

お墓に関すること

お墓の『水垂れ』って?その役割とメリット

葬儀を教えて、

先生、「水垂れ」って、お墓の台の部分を斜めにカットする加工のことですよね? 水はけが良くなるのはわかるんですけど、他にどんなメリットがあるんですか?

葬儀スタッフ

いい質問ですね!水垂れ加工は、水はけ以外にもメリットがありますよ。例えば、お墓の見た目がどうなるか、考えてみてごらん?

葬儀を教えて、

うーん、斜めになっている分、すっきりして高級感が出るのかな?

葬儀スタッフ

その通り!水垂れ加工によって、墓石全体に高級感が増します。さらに、雨水が汚れを一緒に落としてくれるので、お墓を綺麗に保ちやすくなるんですよ。

水垂れとは。

お墓の『水垂れ』とは?

お墓の『水垂れ』とは?

お墓の正面、中央部分をよく見てみると、台座から少し飛び出したような部分があります。ここが、「水垂れ」と呼ばれるところです。お墓のデザインは様々ですが、ほとんどのお墓にこの水垂れは設けられています。一見すると、小さな装飾のようにも見えるかもしれません。しかし、水垂れには、お墓を維持していく上で大切な役割があるのです。

水垂れのメリット1:美観を高める効果

水垂れのメリット1:美観を高める効果

水垂れは、単なる装飾ではなく、お墓の見た目を美しく保つ効果も期待できます。雨水が墓石を伝う際にできる水垢や、苔の発生などを抑え、お墓を清潔な状態に保つ役割を果たします。また、水垂れ自体に様々なデザインが施されている場合もあり、お墓全体の雰囲気をより一層引き立てます。お墓参りの度に、美しく保たれたお墓を見ることで、故人への想いを新たにすることができるでしょう。

水垂れのメリット2:汚れを防ぎ、墓石を長持ちさせる

水垂れのメリット2:汚れを防ぎ、墓石を長持ちさせる

水垂れは、お墓を清潔に保ち、墓石の劣化を防ぐという役割も担います。雨水は、空気中のチリやホコリ、排気ガスなどに含まれる汚れを含んでいます。水垂れがないとお墓に雨が直接当たり続け、これらの汚れが墓石に付着しやすくなります。その結果、墓石が黒ずんだり、コケが生えたりして、劣化を早めてしまう可能性があります。一方、水垂れがあれば、雨水が水鉢に流れ落ちるので、墓石への汚れの付着を軽減できます。また、水鉢に溜まった水は、定期的に交換したり、掃除したりすることで清潔な状態を保てます。そのため、水垂れを設置することで、お墓を美しく保ち、墓石を長く綺麗に保つことにつながります。

水垂れ加工が可能な場所

水垂れ加工が可能な場所

水垂れ加工は、お墓の様々な場所に施すことができます。墓石の種類や形状、そして墓地の規定などを考慮しながら、最適な場所を選ぶようにしましょう。

一般的には、お墓の正面部分である「棹石(さおいし)」や、その土台となる「上台(うわだい)」に施されることが多いです。特に棹石は、故人のお名前や戒名などが刻まれる大切な部分。ここに水垂れ加工を施すことで、雨水による汚れやコケの発生を効果的に防ぎ、長く美しい状態を保てます。

また、花立や香炉などの「付属品」に水垂れ加工を施すケースも増えています。これらの部分は、墓石本体に比べてサイズが小さく、雨水が溜まりやすい傾向があります。水垂れ加工によって水はけを良くすることで、劣化や変色を防ぐ効果が期待できます。

水垂れ以外の加工方法

水垂れ以外の加工方法

お墓の見た目を左右する上で、水垂れの有無は重要な要素です。しかし、水垂れ加工以外にも、墓石に様々な加工を施すことができます。 例えば、蓮の花や仏様の彫刻を施したり、家紋や文字を彫り込むことも可能です。これらの加工は、故人への想いを表現したり、お墓に個性を出すために用いられます。水垂れ加工と組み合わせることで、より一層、故人への想いが込められた、個性的なお墓作りが可能になるでしょう。

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