お墓の『コブ出し加工』とは?自然の風合いを生かす仕上げ
葬儀を教えて、
先生、「コブだし加工」ってどんな加工方法ですか?お墓でよく聞くんですけど、よく分からなくて。
葬儀スタッフ
いい質問だね。「コブだし加工」は、お墓の表面を自然石のようにデコボコに仕上げる加工方法のことだよ。 つるつるに磨かれたお墓と違って、自然な風合いが出るのが特徴なんだ。
葬儀を教えて、
へえー、自然な感じになるんですね。でも、デコボコだと壊れやすかったりしないんですか?
葬儀スタッフ
確かに、つるつるに磨かれたものと比べると、若干欠けやすいと感じることもあるかもしれないね。 でも、きちんと加工されているので、耐久性については心配ないよ。むしろ、独特の風合いから人気のある加工方法なんだ。
コブだし加工とは。
「コブだし加工」は、お墓の仕上げ加工のひとつです。自然石本来の凹凸を活かした仕上げ方で、磨き上げたお墓のような平らな見た目ではありません。そのため、多少欠けやすいという面もありますが、丁寧に加工されているため、基本的な耐久性は問題ありません。
コブ出し加工とは?
コブ出し加工とは、石材の表面を加工して、自然石が持つ本来の凹凸や風合いを表現する技法です。職人が手作業で石の表面を叩き、まるで長い年月を経て自然に生まれたような、独特の質感を生み出します。この加工により、お墓に重厚感や温かみが加わり、周囲の風景にも馴染みやすくなります。
コブ出し加工のメリット・デメリット
お墓の表面に独特の凹凸をつける「コブ出し加工」。自然石ならではの風合いが魅力ですが、メリットやデメリットをきちんと理解しておくことが大切です。
メリットとしては、まず、一つとして同じものがない、世界に一つだけの個性的なお墓に仕上がる点が挙げられます。自然が長い年月をかけて生み出した石の表情は、人工的には作り出すことができません。また、年月とともに味わいを増していくのも魅力です。雨風や苔の影響を受けることで、さらに独特の風合いが生まれます。
一方、デメリットとしては、墓石の種類によっては加工が難しい場合があることが挙げられます。また、凹凸がある分、汚れが溜まりやすく掃除の手間がかかるという面もあります。さらに、職人の手作業が必要となるため、比較的価格が高くなる傾向があります。
コブ出し加工は、自然石の個性を最大限に生かせる仕上げ方法です。メリット・デメリットをよく理解した上で、検討してみてはいかがでしょうか。
コブ出し加工に向いている石の種類
コブ出し加工は、様々な種類のお墓に施すことが可能です。しかし、石の種類によって仕上がりの印象や、加工の向き不向きがあります。
特に、硬くて吸水率の低い石は、コブ出し加工に適しています。代表的な石材としては、茨城県産の真壁石や、香川県産の庵治石などが挙げられます。これらの石は、その硬度と美しさから、高級墓石にもよく用いられています。
一方、柔らかく吸水しやすい石は、コブ出し加工にはあまり向きません。加工中に割れてしまったり、年月とともに劣化が早まる可能性があるからです。このような石には、研磨などの他の加工方法を検討するのが良いでしょう。
コブ出し加工のお墓の価格相場
コブ出し加工は、石材の表面をノミなどで叩いて凹凸を作り出す、伝統的な加工方法です。自然石のゴツゴツとした質感を表現することで、重厚感や存在感のある仕上がりになるのが特徴です。
この加工法では、石の種類や加工の細かさによって価格が大きく変動します。一般的に、国産の銘石を使用した場合は、中国産などの安価な石材に比べて高額になる傾向があります。また、手作業で丁寧に仕上げるほど、価格が高くなることも覚えておきましょう。
コブ出し加工のお墓は、石材店によって価格設定が異なるため、複数の石材店に見積もりを依頼し、デザインや石の種類、加工の細かさなどを考慮して比較検討することが重要です。
まとめ|コブ出し加工で個性的なお墓を
お墓の「コブ出し加工」は、石の表面に大小の凹凸を付けることで、自然の岩肌のような風合いを出す加工のことです。石の種類や加工の仕方によって、仕上がりの印象は大きく変わります。世界に一つだけの、個性的なお墓を作りたいという方におすすめの加工方法です。
コブ出し加工は、職人が手作業で仕上げるため、同じものは二つとありません。自然が長い年月をかけて生み出したような、独特の風合いを楽しむことができます。また、コブ出し加工は、石の表面積を増やす効果もあるため、水垢や汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
コブ出し加工は、洋型墓石、和型墓石、デザイン墓石など、様々な種類のお墓に施すことができます。石材店によって、対応可能な石の種類や加工の範囲は異なるため、事前に確認しておきましょう。
お墓のデザインに個性を出したい方、世界に一つだけのお墓を建てたい方は、コブ出し加工を検討してみてはいかがでしょうか。