想いを形に。創作骨壷という選択

想いを形に。創作骨壷という選択

骨つぼの基礎知識

大切な人が亡くなった後、その遺骨を納める骨壷。骨壷は単なる入れ物ではなく、故人との繋がりを偲び、祈りを捧げるための大切な品と言えるでしょう。近年では、伝統的な形状のものだけでなく、素材やデザインにこだわった個性的な創作骨壷も増えてきました。

骨壷の素材は、陶磁器や金属、ガラス、木など様々です。また、大きさもさまざまで、一般的なサイズのもののほか、故人の一部の遺骨を納めるためのミニ骨壷や、夫婦で一緒に納めるための合祀骨壷などもあります。

骨壷を選ぶ際には、遺族の想いや故人の人柄、宗教や宗派、埋葬方法などを考慮することが大切です。最近では、生前に自身で骨壷を選ぶ方も増えています。

創作骨壷の魅力とは？

従来の骨壷は、厳かで重厚感のあるデザインが一般的でした。しかし近年、故人への想いをより自由に表現できる創作骨壷が注目を集めています。

創作骨壷の魅力は、なんといってもその個性と自由度の高さにあります。伝統的な形状にとらわれず、故人の好きだったもの、趣味、思い出の場所などをモチーフにした、世界にたったひとつの骨壷を作ることができます。

例えば、生前に音楽家として活躍していた方のために、楽器をかたどった骨壷や、愛らしいペットの思い出を形にするために、動物の形をした骨壷なども制作されています。

また、陶芸やガラス細工作家とコラボレーションし、芸術性の高い骨壷を制作することも可能です。素材や色、模様、装飾など、細部までこだわって作られた骨壷は、故人を偲ぶ大切な心の拠り所となるでしょう。

素材・デザインの多様性

従来の骨壷のイメージを覆す、多様な素材とデザインも創作骨壷の魅力です。陶磁器やガラス、木といった天然素材はもちろん、金属やアクリル樹脂など、様々な素材が用いられています。そのため、故人の人柄や好きだったもの、思い出の場所などを表現する、世界に一つだけの骨壷を作ることが可能になります。例えば、生前に音楽を愛した方なら楽器を模ったデザイン、海を愛した方なら波模様のデザイン、といったように、想いの数だけ選択肢が広がります。

価格相場と購入時の注意点

創作骨壷は、故人様のイメージや好きだったもの、趣味などを反映したデザインであるため、既製品と比べて価格帯は幅広くなります。一般的な陶器製の創作骨壷の場合、数万円から数十万円が相場と言えるでしょう。素材やデザイン、装飾の細かさなどによって価格は変動します。例えば、ガラス製や金属製、木材を使ったものなど、素材にこだわるほど価格は高くなる傾向にあります。

購入時には、まず葬儀社や仏具店に相談し、希望するデザインや予算を伝えることが大切です。その上で、いくつかの工房や作家さんの作品を見比べてみましょう。インターネットで検索すると、様々な創作骨壷を制作している工房や作家さんの情報を得ることができます。

また、納期についても事前に確認しておきましょう。創作骨壷は、注文を受けてから制作に入る場合が多いため、納期は数週間から数ヶ月かかることもあります。

さらに、骨壷のサイズも重要な要素です。一般的には、故人様の身長の1/4の高さの骨壷が適切とされています。購入前に、火葬場から受け取る骨壺のサイズを確認しておきましょう。

想いを込めて選ぶということ

大切な方を亡くした深い悲しみの中、その方を偲び、残された者が心を癒していくためには、故人への想いを形にすることが大切です。

従来のお墓の形や供養の仕方が多様化する中で、近年注目されているのが創作骨壷です。従来の骨壷のイメージを覆す、色、形、素材、デザインなど、実に様々な種類の創作骨壷が存在します。

例えば、生前に故人が愛したものがモチーフになったもの、趣味や職業を表現したもの、故人の人柄を表すような優しい色合いのものなど、世界に一つだけの特別な骨壷を選ぶことができます。

大切な方のイメージに合う、想いのこもった創作骨壷を選ぶことで、その存在をより近くに感じ、心穏やかに過ごせるようになるのではないでしょうか。