三七日忌:故人を偲び、冥福を祈る日

仏壇・仏具に関すること

三七日忌:故人を偲び、冥福を祈る日

葬儀を教えて、

先生、「三社造り」ってなんですか? お葬式でよく聞く言葉のような気がするんですけど…。

葬儀スタッフ

良い質問だね! 実は「三社造り」は葬儀の用語ではなく、神棚の形式のひとつなんだ。 天照大御神と氏神様、それと崇敬する神社の神様を三体お祀りする形だよ。

葬儀を教えて、

えー! そうなんですか? じゃあ、なんで葬儀のときに耳にするんでしょう?

葬儀スタッフ

それは恐らく、葬儀場や自宅に神棚が祀られている場合が多いからじゃないかな。 三社造りは神棚の一般的な形式だから、葬儀の際に目にする機会も多いんだよ。

三社造りとは。

神棚の造り方には、「三社造り」と「一社造り」という一般的なものが存在します。三社造りは、今回説明する用語ですが、 一方、一社造りとは、天照皇大神宮を一番手前に、その後ろに氏神などを祀る形式です。 2階建ての家に神棚を設置する場合、1階に神棚があるなら、2階のその真上の部分には人が立ち入らないように、家具などを置いておくことが推奨されています。

三七日忌とは?

三七日忌とは?

三七日忌(みなぬかなのかき)とは、仏教において故人の死後37日目に行われる法要のことです。

この日は、故人が亡くなってから初めて閻魔大王の裁きを受けるとされる重要な節目とされています。
そして、遺族や親族が集まり、故人の冥福を祈り、追善供養を行うとともに、故人を偲び、生前の思い出話に花を咲かせます。

なぜ21日目に行うのか? 三七日の意味

なぜ21日目に行うのか? 三七日の意味

仏教では、人が亡くなってから四十九日までの間を中陰と呼び、七日ごとに故人の冥福を祈る法要を営みます。なかでも、亡くなってから二十一日目に行う三七日は、故人があの世とこの世の境目にいるとされ、特に重要な意味を持つとされています。

三七日は、故人が生前の行いによって次に生まれ変わる場所を決めるとされる四十九日のちょうど折り返し地点にあたります。そのため、遺族にとっては故人の冥福をより一層強く祈り、安らかな旅立ちを願う大切な節目となるのです。

三七日忌の歴史と由来

三七日忌の歴史と由来

仏教の教えでは、人は亡くなってから四十九日間、あの世とこの世を行き来しながら、次の生へと向かう準備をすると言われています。そして、七日ごとに閻魔大王の裁きを受け、その人の生前の行いによって来世が決まるとされています。

三七日忌は、故人が亡くなってから三回目の七日目、つまり二十一日目に行われる法要のことです。この日には、故人の生前の行いを振り返り、遺族や親族が集まり故人の冥福を祈ります。

三七日忌の起源は、古代インドの仏教経典にあるとされています。その経典には、人が亡くなってから四十九日間、七日ごとに故人のために法要を営むことが書かれており、これが中国を経て日本に伝わりました。

日本では、奈良時代にはすでに三七日忌を含む、七日ごとの法要が営まれていたという記録が残っています。当時は貴族などの上流階級で行われていましたが、時代が経つにつれて庶民の間にも広まっていきました。

現代では、四十九日の法要に比べて三七日忌を行う家は少なくなりましたが、それでも大切な人を亡くした悲しみを分かち合い、故人を偲ぶ大切な儀式として、一部の地域や家庭では今もなお大切に受け継がれています。

三七日忌の具体的な内容:法要・供養・香典

三七日忌の具体的な内容:法要・供養・香典

仏教では、人が亡くなってから四十九日間は、七日ごとに故人の霊を慰め、冥福を祈る法要を行います。その中でも、亡くなってから二十七日目に行われるのが三七日忌です。

三七日忌は、故人が亡くなってから初めて迎える「忌日」であり、遺族にとっては特に大切な法要となります。この日に合わせて、僧侶を自宅や寺院に招き、読経や焼香を行います。また、法要後には、参列者で故人を偲びながら、食事を共にすることもあります。

三七日忌には、香典や供物を持参するのが一般的です。香典は、故人の霊に捧げる金銭のことで、表書きは「御仏前」「御香典」などとするのが一般的です。供物は、故人が生前好んでいたものや、季節の果物などを用意します。

三七日忌は、故人を偲び、冥福を祈る大切な機会です。遺族や親族が集まり、故人への想いを共有することで、心の整理をつけ、前向きに生きていくための一歩となることでしょう。

変化する葬儀の形と三七日忌の捉え方

変化する葬儀の形と三七日忌の捉え方

かつては近隣住民総出で執り行うのが一般的であった葬儀も、近年では家族葬や密葬など、より故人との時間を大切にしたいという思いから、小規模で行われるケースが増加しています。それに伴い、三七日忌や四十九日といった法要も、親族や親しい友人だけで行うなど、簡略化される傾向が見られます。

しかし、葬儀の形が変化しても、三七日忌が故人を偲び、冥福を祈る大切な日であることに変わりはありません。故人の在りし日を振り返り、生前の感謝を伝えるとともに、残された者が互いに支え合い、前向きに生きていくことを誓う、大切な機会といえるでしょう。

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