葬儀の須弥壇:その意味と役割とは?
葬儀を教えて、
先生、「須弥壇」って仏壇の中にあるって聞いたんですけど、どんなものですか?
葬儀スタッフ
いい質問ですね!須弥壇は、仏壇の中で仏像や位牌を安置する大切な場所のことです。お寺の本堂にも、立派な須弥壇がありますよ。
葬儀を教えて、
仏壇にあるものと同じように、お寺にもあるんですね。でも、なんで「須弥壇」って言うんですか?
葬儀スタッフ
「須弥壇」の「須弥」は、古代インドの世界観で世界の中心にそびえ立つ聖なる山「須弥山」からきていると言われています。 仏様の世界を表す神聖な場所という意味合いが込められているんですよ。
須弥壇とは。
「須弥壇」とは、葬儀などで目にする仏教用語の一つで、ご本尊を安置し、お祀りする場所を指します。 家庭にある仏壇でも、仏様をお祀りする部分は「須弥壇」と呼ばれます。 この名称は、古代インドの世界観において世界の中心にそびえ立ち、神聖な山として崇められている「須弥山」に由来するとされ、神聖な場所であることを意味しています。
須弥壇とは何か?
– 須弥壇とは何か?
葬儀に参列すると、祭壇の中央に一段高く設けられた場所があることに気付くでしょう。これが「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれるものです。須弥壇は、故人の霊魂が休息する聖なる場所と考えられています。
その由来は、古代インドの世界観にある「須弥山」という、世界の中心にそびえ立つ巨大な山にあります。仏教では、須弥山の頂上に仏様の世界があるとされ、須弥壇はこの須弥山を模したものとされています。そのため、葬儀においては、須弥壇を仏様の居場所として捉え、故人の霊魂が安らかに成仏できるよう祈りを捧げます。
葬儀における須弥壇の役割
葬儀に参列すると、祭壇とは別に、故人様の写真や位牌を安置する、一段高くなった場所を見かけることがあります。これが「須弥壇(しゅみだん)」です。
須弥壇は、本来仏教において、仏像や仏典などを安置するための聖なる場所とされています。この世ではない、神聖な空間を表現しているのです。葬儀においては、故人様を仏様になぞらえ、その魂をお祀りするための象徴的な場所として須弥壇が設けられます。
故人様を偲び、冥福を祈る大切な儀式である葬儀。その中心となる須弥壇は、単なる装飾ではなく、深い意味を持つ存在と言えるでしょう。
須弥壇に飾られるもの
須弥壇は、故人様をあの世へと見送るための神聖な空間です。 その central には、ご遺体を納めた棺が安置されます。 棺の周りには、故人様が生前愛用されていた品や、ご家族様からのお花、好きだった食べ物などが供えられます。また、仏教において重要な意味を持つ、香炉、花瓶、燭台といった仏具も配置され、厳粛な雰囲気を醸し出します。これらの品々は、故人様への感謝の気持ちを込めて、そして安らかな旅立ちを祈って捧げられるものです。
須弥山との関係性
お葬式で故人の遺影や位牌が安置されている祭壇。この祭壇の中央に、ひときわ目を引く豪華な装飾が施された壇があるのをご存知でしょうか。これが「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれるものです。
須弥壇は、古代インドの宇宙観において世界の中心にそびえ立つとされた須弥山をかたどったものとされています。仏教では、須弥山は仏様の世界であると同時に、私たちの世界よりもはるかに尊い場所とされています。
葬儀において須弥壇は、故人が仏様の世界へ旅立ち、成仏を遂げるための依り代としての役割を担っています。そのため、故人が生前愛用していた品や故人への想いが込められた供物などを須弥壇に飾ることで、故人の成仏を願い、その冥福を祈るのです。
宗派による須弥壇の違い
葬儀に参列すると、祭壇とは別に、仏壇や位牌が安置された一段高い場所があることに気づかれるでしょう。これが「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれるものです。須弥壇は、仏様のいらっしゃる聖なる世界を表現した、いわば葬儀会場における極楽浄土といえます。
仏教の世界観において、須弥山(しゅみせん)は世界の中心にそびえ立つ山とされ、その山頂には帝釈天が住むとされています。須弥壇は、この須弥山を模して作られたことからその名がつきました。
宗派によって、須弥壇の形式や荘厳は異なります。例えば、浄土真宗では、阿弥陀如来が住むとされる西方極楽浄土を重んじるため、金色の仏衣をまとった阿弥陀如来像を中央に安置し、左右に脇侍として観音菩薩と勢至菩薩を配置するのが一般的です。一方、禅宗では、シンプルで簡素な須弥壇を用いることが多い傾向にあります。