葬儀の三方：その意味と役割
葬儀を教えて、
先生、「三方」って葬儀でよく見かけるんですけど、どういう意味があるんですか？
葬儀スタッフ
良い質問ですね。「三方」は儀式に使う台のことですが、ただの台ではありません。方形の折敷に三方に刳形のある台がついた構造をしています。葬儀では故人への供え物を載せるために使われます。
葬儀を教えて、
刳形があるって何か意味があるんですか？
葬儀スタッフ
はい、あの刳形は、神様の世界と私たちの世界を繋ぐためのものと考えられています。供え物を載せることで、故人があの世で幸せに過ごせるようにという願いが込められているんですよ。
三方とは。
葬儀で使われる「三方」とは、儀式の際に供え物を置くための台のことです。白い木で作られた四角いお盆である折敷に、前、左、右の三方向に刳形と呼ばれる切り込みの入った台を取り付けた形をしています。
三方とは何か？
葬儀の際に必ずと言っていいほど見かける「三方」。それは、神道における神饌を供えるための器です。
一般的には、折敷と呼ばれる台の上に、三宝荒神様や氏神様にお供えをする際に使用されることから、葬儀においても、故人の魂を神聖なものとして扱い、敬意を表す意味で用いられています。
三方に載せるものや、その意味合いは宗派や地域によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
葬儀における三方の役割
葬儀において、三方は故人様とご遺族、参列者を spirituarlly に繋ぐ役割を担っています。 お供え物を載せることで、故人様への感謝の気持ちを表し、同時にご遺族が故人様を偲ぶための大切な拠り所となります。また、三方の向きや高さには意味があり、それを理解することで、より深い祈りを捧げることが可能となります。
三方に載せるもの
葬儀で使用する三方には、故人様を敬い、あの世へと見送るための意味が込められた様々なものが載せられます。まず、米や塩、水などの「五供」と呼ばれるものは、仏教において基本的な供え物とされています。特に、米は仏様の食事、塩は身を清めるもの、水は喉の渇きを癒すものとして大切にされてきました。また、故人様が生前好まれた食べ物や飲み物を供えることで、あの世でも同様に楽しんでほしいという願いが込められます。さらに、故人様が愛用されていた茶碗や湯呑なども、三方に載せることがあります。これらの品々は、故人様を偲び、生前の思い出を共有する大切な役割を果たします。
三方の向きと作法
三方は、葬儀の中で様々な場面で用いられる神聖な器です。その扱い方一つにも深い意味が込められており、故人への敬意を表すと共に、魂をあの世へと導くための重要な役割を担っています。
特に、三方の向きは、状況や地域によって異なる場合があり、注意が必要です。一般的には、祭壇に供える際は、三方の正面を故人の枕側に向けることが多いとされています。これは、故人が眠る場所に敬意を払い、安らかな旅立ちを祈る意味が込められています。
また、三方に物を載せる際や、持ち運ぶ際にも、作法があります。例えば、神饌を載せる際は、白木の台を用いたり、直接手で触れないようにするなど、細かな配慮が求められます。これらの作法は、地域や宗派によって異なる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
三方に込められた想い
葬儀で目にする機会の多い三方ですが、そのシンプルな構造の中には、故人への深い敬意と感謝の気持ちが込められています。 これは、単なる儀式用の品ではなく、残された者が故人を偲び、その魂の平安を祈るための大切な心の拠り所としての役割を果たしているのです。 三方の各部位にもそれぞれ意味があり、天に向かって開かれた構造は、故人の魂が天に昇っていくことを願い、また、神仏への捧げ物を象徴しています。
三方に供えられる食べ物や飲み物も、故人の魂への供養と、冥福を祈る気持ちを表しています。 このように、三方は、故人への想いを形にするための大切な役割を担っており、葬儀において欠かせない存在となっています。
