葬儀の三具足:香炉・花瓶・燭台の役割と意味
葬儀を教えて、
先生、「三具足」ってなんですか?
葬儀スタッフ
良い質問ですね。「三具足」は仏壇や葬儀の際に仏前に供える、香炉、花瓶、燭台のことです。これらをまとめて「三具足」と呼びます。
葬儀を教えて、
なるほど。でも、置く場所はどこでもいいんですか?
葬儀スタッフ
いいえ、置く場所も決まっています。中央に香炉、向かって右側に燭台、左側に花瓶を置きます。仏様を敬う気持ちを表す大切な作法なので、覚えておきましょう。
三具足とは。
「三具足」とは、葬儀の際に仏壇の前に供える、香炉、花瓶、燭台の3つを組み合わせたものを指す言葉です。配置する際は、中央に香炉、向かって右側に燭台、左側に花瓶を置きます。
三具足とは何か?
仏教における葬儀や法要の際に、必ずと言っていいほど altar の上に置かれているのが「三具足(みつぐそく)」です。その名の通り、香炉・花瓶・燭台という3つの仏具を一対にしたものを指します。これらは単なる飾りではなく、それぞれに深い意味が込められており、故人を偲び、供養する上で大切な役割を担っています。
香炉:祈りを象徴する香り
仏壇の前に置かれる香炉は、単なるお香を焚くための道具ではありません。古来より、香りは神仏への祈りを届けるものと信じられてきました。煙とともに立ち上る香りは、私たちの祈りを天へと運び、故人への想いを届ける象徴とされています。また、香りは邪気を払い、心を清めるとも言われています。葬儀の場で焚かれる香は、悲しみの中にも厳かな雰囲気を作り出し、参列者の心を慰める効果もあるのです。
花瓶:故人への想いを込めて
葬儀の際に祭壇に飾られる花は、故人への感謝の気持ちや冥福を祈る気持ちを表す大切なものです。花瓶に生けられた花々は、色とりどりの美しさで祭壇を彩り、厳粛な雰囲気の中に華やかさを添えてくれます。
花は、種類や色によって異なる花言葉を持ちます。故人が生前好んでいた花や、故人をイメージさせる花を選ぶことで、より深い想いを込めることができます。また、地域や宗派によっては、使用する花の種類や色が慣習によって定められている場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
燭台:灯火で故人を照らす
葬儀の際に祭壇に灯される灯火は、単なる照明ではありません。それは、故人の行く末を照らし、安らかな旅立ちを祈る意味が込められています。この灯火を灯すために用いられるのが燭台です。古来より、火には邪気を払う力があると信じられてきました。 故人が迷わずにあの世へと旅立てるよう、そして安らかに眠れるようにとの願いが込められ、今日まで受け継がれています。
三具足の並べ方と意味
三具足は、故人への祈りを象徴する大切な品です。その並べ方にも深い意味が込められています。
基本的には、中央に香炉、その両脇に花瓶と燭台を置くのが一般的です。これは、仏教の世界観において、中央を「空」とし、左右に「対」となるものを置くという考え方に基づいています。
香炉から立ち上る煙は、故人の魂が天に昇っていく様子を、花は仏様の慈悲の象徴、そして燭台の灯火は故人を導く光を表しています。
三具足の並べ方は宗派や地域によって異なる場合もありますが、いずれの場合も故人を偲び、冥福を祈る気持ちは共通しています。