開眼供養とは? 仏像に魂を宿す儀式の意味と由来

仏壇・仏具に関すること

開眼供養とは? 仏像に魂を宿す儀式の意味と由来

葬儀を教えて、

先生、「開眼供養」って仏像に目を書いてもらうことですか?

葬儀スタッフ

いい質問だね!仏像に目を書き入れることは、開眼供養の由来と関係はあるけど、実際には仏像に目を入れるわけじゃないんだ。位牌やお墓、仏壇などを新しく作った時に、魂を入れてもらうための儀式のことだよ。

葬儀を教えて、

じゃあ、仏像を買った時も同じように開眼供養をするんですか?

葬儀スタッフ

そうだよ。仏像も新しく作った時には開眼供養をするのが一般的だね。ただ、宗派によっては開眼供養とは呼ばずに、別の呼び方をすることもあるんだよ。

開眼供養とは。

「開眼供養」とは、新しく購入した位牌、お墓、仏壇などに魂を入れるための法要です。僧侶にお経をあげてもらうことで、これらのものに魂が宿ると考えられています。「開眼」は、仏像に目を入れることを意味し、仏像に魂が宿る瞬間を象徴しています。これは、仏像制作の最後に目を入れることからきており、仏像の完成を祝う儀式として行われてきました。ただし、浄土真宗では開眼供養は行わず、「御移徙(おわたまし)」と呼ばれる法要を行います。

開眼供養とは何か?

開眼供養とは何か?

開眼供養(かいげんくよう)とは、新しく造られた仏像や仏画に魂を迎え入れる儀式のことです。これは単なる飾り物ではなく、信仰の対象として魂が宿った尊いものとして開眼供養を通じて仏としてお祀りするために行われます。

開眼供養の由来と歴史

開眼供養の由来と歴史

開眼供養は、仏像に魂を込め、仏様としてお迎えするための儀式です。その起源は古く、仏教発祥の地であるインドにまで遡ります。古代インドでは、像や絵画に霊力を宿らせる信仰が広く存在していました。仏教においても、当初は仏陀の教えを象徴するシンボルとして扱われていた仏像が、時代が進むにつれて、仏陀そのものとして崇敬の対象となっていったのです。

開眼供養は、このような仏像に対する信仰の変化とともに、仏像を単なる物体ではなく、魂を宿した尊い存在として開眼(かいげん)させる儀式として確立していきました。日本へは、仏教伝来とほぼ同時期に伝わったとされ、今日まで脈々と受け継がれています。

開眼供養で執り行われること

開眼供養で執り行われること

開眼供養は、単なる儀式ではなく、仏像に魂を吹き込む神聖な儀式です。
僧侶による読経や祈祷、焼香などが行われ、仏の世界から仏様の分身としてお迎えします。 また、仏像の目を開くという意味を持つ「開眼」と呼ばれる儀式では、筆を使って仏像に目を入れることで、魂が宿るとされています。

具体的な流れは宗派や地域によって異なりますが、一般的には、お堂に安置された新しい仏像に対し、僧侶が読経を行います。その後、施主や参列者も焼香を行い、仏様への祈りを捧げます。

宗派による違い:浄土真宗の御移徙

宗派による違い:浄土真宗の御移徙

仏教では様々な宗派によって、儀式やその捉え方が異なる場合があります。例えば浄土真宗では、開眼供養は「御移徙(ごいし)」と呼ばれます。浄土真宗では、仏像に魂を宿すという考え方を持ちません。そのため、御移徙は、魂入れではなく、阿弥陀如来の分身であるご本尊を安置する儀式として行われます。御移徙の際には、読経や焼香などが行われ、仏様とともにある生活の始まりを祝います。

開眼供養の費用と準備

開眼供養の費用と準備

開眼供養は、仏像や仏壇といったものに魂を迎え入れる大切な儀式です。そのためには、僧侶へのお布施や供物の準備など、いくつかの費用がかかります。費用の相場は寺院や地域、仏像の大きさによって異なりますが、一般的には数万円から十数万円程度が目安となります。

準備としては、まず寺院に連絡し、開眼供養の日程を決め、僧侶と打ち合わせを行います。その際、費用の詳細や当日の流れを確認しましょう。また、仏壇や仏具を新調する場合は、事前に準備しておく必要があります。さらに、当日はお供え物として、果物やお菓子、故人の好物などを用意します。

開眼供養は、単なる儀式ではなく、仏様と心を通わせるための大切な機会です。費用や準備についてもしっかりと理解し、心を込めて供養を行いましょう。

タイトルとURLをコピーしました