仏壇・仏具に関すること やさしい曲線に想いをのせて:くし型香炉 くし型香炉とは、その名の通り、くしの形をした香炉のことです。 平安時代に貴族の間で流行し、当時の人々の美意識を今に伝える貴重な品です。 くし型の板に、繊細な透かし彫りで模様が施されているのが特徴です。 花や鳥、蝶などの自然をモチーフにしたものが多く、その精巧な作りには目を見張るものがあります。また、単に美しいだけでなく、煙がくしの歯の間から立ち上る様子は、どこか神秘的で、心を穏やかにする効果もあると言われています。 2024.05.24 仏壇・仏具に関すること