五輪塔

お墓に関すること

葬儀で見かける『梵字』の意味とは?

仏教の葬儀に参列すると、お坊様がお経を読む際に手にしている数珠や、お墓に刻まれた文字など、見慣れない文字を目にすることがあります。これは「梵字(ぼんじ)」と呼ばれるもので、古代インドで使われていたサンスクリット語を表記するための文字です。 サンスクリット語は仏教の経典が書かれた言語であり、そのため梵字は仏教と非常に深い関わりを持っています。日本では、仏教の伝来とともに梵字も伝わり、仏教経典の書写や仏像、仏具などに用いられるようになりました。
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日蓮宗と葬儀: 知っておきたい基礎知識

日蓮宗は、鎌倉時代中期に日蓮聖人によって開かれた仏教の宗派です。「南無妙法蓮華経」の題目を唱えることで、今この人生において仏さまの境涯に至ることを説く教えが特徴です。これは、私たち一人ひとりが誰でも仏になれる可能性を秘めているということを意味しています。 日蓮宗は、その教えから「お題目仏教」や「現世利益の教え」とも呼ばれます。また、法華経を根本経典とすることから「法華宗」とも呼ばれ、全国に多くの寺院と信徒を持つ、日本仏教の主要な宗派の一つです。
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五輪塔入門: 意味と卒塔婆との関係

五輪塔とは、主に墓地で目にする、五つの石を積み重ねた塔のことです。上から順に、空・風・火・水・地の五つの要素を表しています。それぞれ異なる形をしているのが特徴で、宇宙の構成要素を表現していると考えられています。 五輪塔は、インド発祥の仏教思想である「五大思想」に基づいています。これは、この世の全ては地・水・火・風・空の五つの要素から成り立っているという考え方です。五輪塔の形は、この五大思想を具現化したものであり、亡くなった方の遺骨を五輪塔に納めることで、遺骨は自然に還り、再び宇宙の一部になるという思想が込められています。
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五大で紐解く葬儀と五輪塔の意味

- インド哲学と日本の密教における五大思想 仏教では、この世界は地・水・火・風・空という五つの要素(五大)から成り立っていると考えます。これは古代インド哲学に由来する思想で、日本の密教にも深く浸透しています。 五大は、それぞれ物質的な要素と精神的な要素の両面を持ち合わせています。例えば、「地」は物質的な大地を指すと同時に、安定や不動といった精神的な性質も表します。 密教では、この五大思想を基に、人間の身体と宇宙の成り立ち、そして生死のサイクルを理解しようとしました。そして、五大は単なる要素ではなく、常に変化し、影響し合うことで、この世界の森羅万象を形作っていると説かれています。
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石塔:お墓に使われる種類と歴史

石塔とは、石で作られた仏教に関わる供養塔の総称です。お墓で使われることが多いですが、お寺や道端などにも建てられています。 元々はインドで仏舎利(ぶっしゃり仏の遺骨や遺灰)を納めるために作られた「ストゥーパ」が起源とされ、それが中国を経由して日本に伝わりました。日本では、時代と共に形を変えながら、五輪塔や宝篋印塔など、様々な種類の石塔が作られるようになりました。