仏事

葬儀に関すること

意外と知らない「斎」の意味とは?

「斎」という漢字、見慣れない方も多いのではないでしょうか。この漢字は、「つつしむ」「こころみにする」という意味があり、心身を清めて神様に仕えることを表しています。 葬儀において「斎」は重要な意味を持ちます。人が亡くなると、その魂は神様の元へ旅立つと考えられています。そのため、葬儀は故人が無事にあの世へ旅立てるよう、残された者が心を込めて供養するための儀式なのです。 具体的には、通夜を「通夜斎」、葬儀・告別式を「葬場斎」、火葬を「火葬斎」と呼びます。 また、葬儀に参列する人は、喪服を着て飲食を控えたり、華美な行動を慎しむなど、故人を偲び、敬意を表します。これも「斎」の精神に基づいた行動と言えるでしょう。
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葬儀に欠かせない樒の基礎知識

- 樒とは? - 仏壇に供える理由と由来 葬儀や仏壇に供える植物として馴染み深い樒(しきみ)ですが、その由来や理由についてご存じでしょうか。 樒は単なる飾りではなく、古くから日本人の死生観と深く結びついた植物なのです。 樒はシキミ科シキミ属の常緑樹で、仏教が伝来する以前から、その強い香りは邪気を払う力があると信じられていました。そのため、お墓や葬儀の際に用いられるようになり、仏教と結びついて、故人への哀悼の意を表す象徴として定着していきました。
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葬儀用語「合斎」を解説!意味やメリット、注意点とは?

- 合斎とは? 葬儀後の大切な法要をわかりやすく解説 「合斎」とは、故人の冥福を祈り、遺族や親族が集まって行う仏式の法要のことです。 一般的に、葬儀や告別式後、四十九日や一周忌といったタイミングで行われることが多い法要を指します。 この「合斎」という言葉は、複数の法要をまとめて行う際に用いられることが多く、例えば、三回忌と七回忌を合わせて行う場合などに見られます。 近年では、核家族化や少子高齢化が進み、親族が遠方に住んでいたり、仕事などの都合で頻繁に集まることが難しくなっています。 このような社会背景から、時間的・経済的な負担を軽減するために、複数の法要をまとめて行う「合斎」を選択する人が増えているのです。
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二十三回忌の意味と基礎知識

二十三回忌とは、故人の没後23年目の命日に営む法要のことです。仏教では、亡くなった方を故人と呼び、命日を祥月命日(しょうつきめいにち)と言います。 二十三回忌は、故人が亡くなってから二十三年目の祥月命日に、遺族や親族、故人と親しかった人々が集まり、故人の冥福を祈り、生前の故人を偲ぶ仏事です。
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「喉仏」:故人との最後の別れにみる尊厳

火葬を終えた後に行われる「骨あげ」は、故人との最後の別れを惜しみ、遺骨を拾い上げて骨壺に納める大切な儀式です。骨あげの際に特に目に留まるのが「喉仏」ではないでしょうか。喉仏は正式には「甲状軟骨」と呼ばれ、その名の通り軟骨組織でできています。 火葬という高温の炎にさらされても、喉仏は比較的原形を留めていることが多いため、古くから「喉仏だけは亡くなった人の魂が宿る」と言い伝えられてきました。そのため、喉仏は他の骨とは別に扱われることもあり、地域によっては骨壺に入れない、あるいは一番最後に入れるといった風習も残っています。 科学的な根拠はさておき、喉仏が原形を留めている姿は、故人の生きた証を目の当たりにするようで、深い感動を覚える人も少なくありません。故人の面影を偲びながら、感謝の気持ちを持って骨を拾い上げることで、改めて死と向き合い、残された者の心が癒されていくのではないでしょうか。
葬儀に関すること

命日とは?意味や過ごし方、覚えておくべきマナーを紹介

命日とは、亡くなった人の命が失われた日のことを指します。年に一度訪れるその日は、故人を偲び、生前の思い出を振り返る大切な機会とされています。 命日の起源は、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の習慣が深く関係していると言われています。盂蘭盆会は、ご先祖様の霊を供養する仏教行事ですが、やがて日本においては、亡くなった家族や親しい人を偲ぶ日に変化していきました。そして、個人の命日を特に大切に考える習慣が根付いていったのです。
葬儀に関すること

十七回忌の基礎知識とマナー

十七回忌とは、故人の没後17年目に営まれる法要のことです。仏教では、故人が亡くなってから四十九日、一周忌、三回忌と法要を繰り返し、年数が経つごとに間隔を空けながら、三十三回忌まで追善供養を行います。 十七回忌は、亡くなった方を偲び、冥福を祈るとともに、遺族や親族が集まり、故人への感謝の気持ちを確認し合う大切な機会です。また、仏教の教えでは、十七回忌は故人が六道を輪廻転生する中で、再び苦しみの世界に迷い込むことなく、極楽浄土に往けるように祈りを捧げるという意味合いも込められています。
葬儀に関すること

意外と知らない?『月忌』の意味と過ごし方

月忌とは、故人が亡くなった日を毎月巡ってくるごとに、その冥福を祈り、故人を偲ぶ仏教の行事です。月命日(がつめいにち)とも呼ばれます。 日本では古くから、亡くなった日を「忌日(きにち)」「命日(めいにち)」と呼び、特に一周忌(一年忌)までは、故人のことを思い、冥福を祈ることが重要だと考えられてきました。 月忌もこの考え方に基づいており、特に四十九日の忌明け後、一年忌を迎えるまでの間は、遺族や親族が集まり、法要を営むことが一般的です。
仏壇・仏具に関すること

繰出位牌ってなに?仏壇の基礎知識

お仏壇の中心には、ご本尊である仏像や掛軸が安置され、その手前に位牌が置かれているのが一般的です。位牌は故人の魂が宿る大切なものとされていますが、一口に位牌と言っても様々な種類があります。今回は、その中でも「繰出位牌」について、その役割や意味、そして普段の手入れ方法などについて詳しく解説していきます。
仏壇・仏具に関すること

知っておきたい法名軸の基礎知識

法名軸とは、故人へお寺から授かった戒名(法名)を記した掛軸のことです。仏教では、人が亡くなると仏弟子となり、生前の名前とは別に戒名(法名)が与えられるという考え方があります。この戒名(法名)は、浄土で仏様の教えを聞いて修行する際に必要とされています。 生前に戒名(法名)を取得する場合は、「受戒」、亡くなってから授かる場合は「授戒」と呼ばれます。そして、この大切な戒名(法名)を記し、後世に残していくためのものが法名軸です。
寺院に関連すること

菩提寺とは?その役割と歴史を解説

- 菩提寺の定義と歴史 菩提寺とは、簡単に言うと「先祖代々のお墓があるお寺」のことです。檀家と呼ばれる一族や家と結びつき、葬儀や法要など、仏事全般を担ってきました。 菩提寺の起源は、平安時代後期に貴族の間で広まった念仏信仰にあると言われています。死後、極楽浄土に往生することを願う人々が増え、そのための儀式や供養を行うための寺院が必要とされるようになったのです。 鎌倉時代に入ると、武士や庶民の間にも念仏信仰が広がり、菩提寺を持つことが一般的になっていきました。
葬儀に関すること

七回忌:故人を偲ぶ六年の軌跡と意味

七回忌を迎えるということは、大切な人を亡くされてから六年の月日が流れたことを意味します。この節目に、改めて故人を偲び、そのご生涯に思いを馳せるとともに、遺された私たちがどのように歩んでいくべきかを考える機会となるでしょう。ここでは、七回忌とはどのような儀式なのか、その基礎知識と意味合いについて詳しく解説していきます。
葬儀に関すること

意外と知らない? 忌日表と100回忌までの道のり

忌日表とは、故人の命日である「忌日」と、命日から何年目にあたるかを示す「年忌法要」をまとめた表のことです。 地域や宗派によって違いはありますが、一般的には一周忌、三回忌といった年忌法要を、いつ、誰が主催して行うのかが一目でわかるようになっています。 仏教では、故人が亡くなってから四十九日を過ぎると、あの世で極楽浄土へ行くための修行が始まると考えられています。 年忌法要は、故人の冥福を祈り、この修行が無事に行われるよう、遺族や親族が集まって供養する大切な行事なのです。
葬儀に関すること

意外と知らない?忌中法要と中陰の基礎知識

「忌中法要」とは、仏教において故人が亡くなってから四十九日の忌明けまでに、故人の冥福を祈り、遺族の悲しみを癒すために行われる法要のことです。一般的に、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日(四十九日)の計7回行われます。 これらの法要は、それぞれ故人の死後、初めて迎える七日毎の節目であり、故人が迷わずに成仏できるように、また、残された遺族が故人の死を悼み、冥福を祈るための大切な儀式とされています。 法要は、僧侶をお寺や自宅に招いて読経してもらうのが一般的ですが、最近では葬儀場やホテルなどで僧侶に読経していただくケースも増えています。また、親族や故人と親しかった人たちを招いて、法要後に会食をする「お斎(おとき)」を行うこともあります。
仏壇・仏具に関すること

仏飯器と布施:葬儀の基礎知識

仏飯器とは、故人や仏様にご飯をお供えするための器です。蓮の花をかたどったものが一般的で、仏様の食事である「仏飯(ぶっぱん)」を盛ります。この仏飯は、私たちが食べるご飯とは異なり、故人への敬意と感謝の気持ちを込めてお供えするものです。葬儀や法要の際に、仏壇や祭壇に安置されているのを見かけることがあるでしょう。
葬儀に関すること

四七日(四十九日)とは?基礎知識と意味、香典やお供えのマナー

四七日(四十九日)とは、仏教の教えに基づき、故人が亡くなってから満49日目に行う忌日法要のことです。 この日をもって、故人の魂が迷いの世界から解放され、浄土へ旅立つとされており、重要な節目とされています。 一般的に、四十九日法要は、親族や親しい友人を招いて執り行われます。
葬儀に関すること

お彼岸:ご先祖様と繋がる七日間

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、お彼岸は季節の変わり目を感じる時期でもあります。 春と秋の彼岸。ご先祖様に感謝を捧げ、自身のルーツに思いを馳せる、大切な機会です。 今回は、お彼岸の本来の意味や、その由来、そして私たちがどのように過ごすべきなのかについて考えてみましょう。