
知っておきたい葬儀用語:以芳忌とは?
「以芳忌(いほうき)」とは、故人の没後27年目に営む年忌法要のことです。
仏教では、故人が亡くなってから四十九日、一周忌、三回忌と年忌法要を行い、その後も七回忌、十三回忌、十七回忌と続きます。
そして二十三回忌の次は、三十三回忌ではなく、二十七回忌である「以芳忌」が営まれるのです。
なぜ二十七回忌を「以芳忌」と特別に呼ぶのでしょうか?
これは、二十七という数字が、仏教において重要な意味を持つからです。
仏教の経典である『法華経』には二十八品という章があり、二十七品までは修行の段階、最後の二十八品で悟りの境地に至るとされています。
つまり二十七回忌である以芳忌は、故人が迷いの世界から完全に解脱し、悟りの境地に至ることを意味する重要な節目として、古くから大切にされてきたのです。