作法

葬儀に関すること

回し香炉とは?葬儀で知っておきたいマナー

回し香炉とは、葬儀や法要の際に参列者が順番に回し、焼香を行うための仏具です。香炉本体と、持ち手部分である「雲板」が組み合わさっており、雲板を回しながら香炉を隣の人へ渡していきます。一般的には、時計回りに回していくのがマナーとされています。
葬儀に関すること

葬儀の「賽銭」:その意味とマナー

葬儀に参列する際、焼香とともに行う賽銭。普段神社仏閣へお参りする際に慣れ親しんでいる方も多いかもしれませんが、葬儀の場における賽銭の意味合いは少し異なります。 葬儀での賽銭は、故人の冥福を祈り、あの世での幸せを願う気持ちを込めて捧げる金銭のことを指します。これは仏教の教えに基づくもので、故人が生前に犯した罪を償い、極楽浄土へ旅立てるようにとの願いが込められています。 そのため、単なる寄付金やお金という意味合いとは一線を画すものとして捉えるべきでしょう。
葬儀に関すること

精進落としとは?意味やマナー、最近の傾向まで解説

「精進落とし」— どこかで聞いたことがあるけれど、いまいち意味がわからない…そう思っていませんか? 精進落としとは、仏教用語の「精進」と「落とし」を組み合わせた言葉です。 「精進」とは、仏道修行に励むこと、転じて、勉学や仕事などに励むことを意味します。「落とし」は文字通り、精進していたものをやめる、という意味です。 つまり精進落としとは、一定期間、修行や努力を続けた後に、その労をねぎらい、解禁されたものを食べることを指します。
葬儀に関すること

知っておきたい葬儀のマナー:骨覆の役割と意味

骨覆(こつぶくろ)とは、火葬後のご遺骨を骨壺に納める前に、一時的に包むための白い布のことです。地域によっては「拾骨袋(しゅうこつぶくろ)」や「収骨袋(しゅうこつぶくろ)」などと呼ばれることもあります。
葬儀に関すること

葬儀の「灌頂」:その意味と作法

葬儀において、「灌頂(かんじょう)」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。 これは、故人の額に、水やお茶、香水などを注ぐ儀式のことを指します。 一見、宗教的な儀式のように思えるかもしれませんが、その意味合いは宗派や地域によって異なります。 今回は、葬儀における「灌頂」の意味や作法、注意点などを詳しく解説していきます。
葬儀に関すること

葬儀の清め塩、その意味と作法とは?

古来より、日本では塩には穢れを祓う力があると信じられてきました。その影響は、神社の入り口に設置されている盛り塩や、力士が土俵に塩をまく行為など、日本の文化の様々な場面に見ることができます。葬儀の際に用いられる清め塩も、この塩の持つ神聖な力にあやかり、死の穢れを祓い、聖なる場を清めるという意味が込められています。
葬儀に関すること

音なき祈り「忍び手」の意味と作法

神道では、死は穢れと捉えられており、葬儀は故人の魂を清め、神様の御許へと送り届けるための儀式と考えられています。これは仏式の葬儀のように故人を偲び、冥福を祈るものとは根本的に異なります。 神道の葬儀は「神葬祭」と呼ばれ、仏式の葬儀に相当する儀式です。しかし、故人を仏様にすることを目的とする仏式とは異なり、神葬祭は故人の魂を「祖霊(それい)」へと導き、氏神様の御加護のもとで子孫を見守ってくださるよう祈りを捧げるものです。 神葬祭は、仏式とは異なる独自の作法や儀式が執り行われます。その中でも特徴的なのが、音を立てずに拍手をする「忍び手」です。これは、神様に対して失礼のないよう、静かに祈りを捧げるための作法です。 以降では、神葬祭における「忍び手」の意味や作法について、詳しく解説していきます。
葬儀に関すること

葬儀後の「清めの塩」: その意味と作法

「清めの塩」とは、葬儀に参列した後に、自宅に入る前に体に振りかける塩のことを指します。古くから日本では、塩には邪気を祓い、身を清める力があると信じられてきました。葬儀の場で持ち合わせてしまったかもしれない邪気を家の中に持ち込まないようにするため、また、参列者自身の心を清めるために、この清めの塩を使う習慣が生まれました。
葬儀に関すること

葬儀での二礼二拍手一礼はNG?正しいお参りの作法

葬儀の席で、うっかり神社と同じように「二礼二拍手一礼」をしてしまう…これはよくある勘違いです。しかし、葬儀と神社では、参拝の作法が異なります。なぜ葬儀で二礼二拍手一礼がNGなのか、その理由を理解しておきましょう。 神社でお参りする際に行う二礼二拍手一礼は、神様との間に「間」をつくることで、より強く祈りを届けるという意味が込められています。一方、葬儀は神様ではなく、亡くなった方とのお別れの時。二拍手によって「喜び」を表現することは避け、故人を偲び、冥福を祈る静かな作法が求められます。
葬儀に関すること

「合掌」の意味と作法、葬儀におけるマナー

合掌とは、両手を胸の前で合わせ、指先を揃えて軽く上に向けて頭を下げる動作を指します。日本では、仏教と深い関わりを持つ動作として広く知られていますが、その起源は古代インドにまで遡ります。 合掌はもともと、相手への敬意や感謝の気持ちを表すとともに、自らの邪念を払い、心を静めて祈りを捧げるという意味が込められていました。インドから仏教が伝来すると、合掌は仏様への敬意を表す作法として日本で広まりました。 現代では、仏教の儀式や葬儀などだけでなく、神社への参拝や、感謝の気持ちを伝えたい時など、幅広い場面で行われています。
葬儀に関すること

葬儀の案内役「立板看板」とは?

「立板看板」とは、葬儀において参列者の案内を行う係の方を指します。受付や誘導、香典の管理など、葬儀が滞りなく進行するよう、様々な業務をこなします。式典の成功を陰ながら支える、重要な役割と言えるでしょう。
仏壇・仏具に関すること

葬儀の灯明:意味と消し方

葬儀の際に灯される灯明は、故人の魂を慰め、迷わずにあの世へと導くための大切な灯りとされています。 暗闇を照らす灯火は、故人にとっての希望の光とも考えられています。 また、灯明の火は、参列者たちの故人を偲ぶ気持ちを表すとも言われています。 静かに燃える炎を見つめることで、故人との思い出を振り返り、冥福を祈る時間を共有することができます。
葬儀に関すること

渡し箸の作法:故人を偲ぶ最後の橋渡し

火葬を終え、骨上げへと移る際、「渡し箸」と呼ばれる箸を使います。これは、あの世へと旅立つ故人へ、私たちが最後に贈る食事の象徴といえます。二つの箸を橋渡しのように置くことで、三途の川を安全に渡れるようにとの願いが込められています。古くから日本で大切にされてきたこの儀式は、故人への感謝と哀悼の意を表す大切な意味を持っています。
葬儀に関すること

通夜振舞い:故人を偲ぶ席のマナーと意味

通夜振舞いとは、通夜の儀式の後、参列者へ食事や飲み物をふるまうことを指します。これは、古くから続く日本の葬儀文化における大切な慣習の一つです。宗教的な意味合いとしては、故人の魂を慰め、あの世へ旅立つ力を与えるとともに、参列者の労をねぎらう意味が込められています。また、通夜に集まった人々が食事を共にすることで、故人との思い出を語り合い、悲しみを分かち合う場としても重要な役割を果たします。
葬儀に関すること

葬儀のマナー:献花の作法を知っておこう

「献花」とは、故人を偲び、お別れを告げるために行う儀式の一つで、祭壇に花を捧げます。 生花を霊前に供えることで、その場を清め、故人の冥福を祈ります。 宗教や宗派によって作法が異なる場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
葬儀に関すること

弔問のマナー:知っておきたい基礎知識と作法

弔問とは、故人が亡くなったことを悲しみ、遺族を慰めるために自宅や葬儀場へ訪問することを指します。 故人との別れを惜しみ、冥福を祈るとともに、悲しみに暮れる遺族に寄り添う気持ちを表す大切な行為です。 訪問時期や服装、持ち物など、状況に合わせたマナーと作法を踏まえて弔問することが重要です。
葬儀に関すること

心を込めて:弔辞の書き方とマナー

弔辞とは、葬儀や告別式において、故人との別れを惜しみ、その功績や人柄を偲びつつ、遺族を慰めるために述べる言葉です。単なるお別れの挨拶ではなく、故人の生きた証を共有し、遺された人々の悲しみを分かち合うための大切な儀式です。 弔辞は、故人への感謝の気持ち、生前の思い出、そして残された遺族への励ましの言葉を込めて贈られます。そのため、形式的な言葉ではなく、故人への想いと遺族への温かい気持ちが伝わるような内容であることが重要です。
葬儀に関すること

知っておきたい葬儀の基礎知識:拾骨とは

拾骨とは、火葬後の遺骨を骨壷に収める儀式のことです。古くは「骨上げ」とも呼ばれ、故人との最後のお別れとして大切な意味を持つ儀式です。 拾骨の起源は、仏教が伝来した飛鳥時代よりも遥か昔、縄文時代にまで遡るとされています。当時の人々は土葬をしており、一定期間を経た後に埋葬した場所から骨を掘り起こし、別の場所に埋葬し直す「改葬」という風習がありました。この改葬の際に行われていた儀式が、現在の拾骨の原型と考えられています。 その後、仏教の影響を受けながら、火葬が一般に広まりを見せる中で、拾骨は「故人の霊を慰め、浄土へと送り出す」という意味合いを持つようになりました。そして、現代においても、大切な人を亡くした遺族が、故人を偲び、冥福を祈るための儀式として、大切に受け継がれています。
葬儀に関すること

葬儀の「手水」で心を清める意味とは

神道では、水で手や口をすすぐことで心身を清めるという考え方が根付いています。これは、葬儀においても同様です。神式葬儀に参列した際、必ずと言っていいほど行う「手水の儀」。これは、故人との最後のお別れに際し、悲しみや穢れを洗い流し、清浄な心で臨むための大切な儀式なのです。 具体的には、柄杓で水を汲み、左手、右手、口の順にすすぎ、最後に柄杓を立てて残った水で柄を洗い流します。この一連の動作には、それぞれ意味があると言われています。 近年では、簡略化された形式で行われる場合もありますが、「手水の儀」を通して、故人を偲び、自身の心を改めて見つめ直す、そんな貴重な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
葬儀に関すること

意外と知らない?葬儀のタブーとその理由

葬儀には、古くから受け継がれてきた様々な慣習やマナーが存在します。これらの多くは、故人を偲び、遺族を慰めるための大切な意味を持っています。一方、地域や宗教、宗派によって異なる場合もあり、「知らなかった」では済まされないタブーとされているものもあるため注意が必要です。
葬儀に関すること

玉串奉奠の作法:知っておきたいマナー

「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」とは、神道の儀式において、神前に玉串を捧げ、拝礼することをいいます。 玉串とは、榊などの常緑樹の枝に紙垂(しで)や麻紐をつけたもので、神様への捧げ物とされています。 玉串奉奠は、結婚式や地鎮祭など、様々な神事に欠かせない儀式です。 神様への敬意と感謝の気持ちを込めて、心を込めて奉奠することが大切です。
葬儀に関すること

葬儀に欠かせない「樒」:その意味と毒性に迫る

日本の葬儀でよく見かける植物といえば、樒(しきみ)ではないでしょうか。 独特の香りを放つこの植物は、仏壇や墓前に供えられ、死者の魂を慰め、故人を偲ぶ気持ちを象徴しています。古くから日本では、樒は神聖な植物として扱われ、その強い香りは邪気を払い、聖なる空間を作り出すと信じられてきました。 そのため、樒は葬儀や法要に欠かせない存在となり、現在でもその伝統は受け継がれています。
葬儀に関すること

葬儀の基礎知識|指名焼香とは?

指名焼香とは、葬儀の中で故人との関係が深い一部の人だけが焼香を行うことを指します。一般的な焼香は参列者全員が行いますが、指名焼香は限られた人にのみお願いすることが特徴です。主に、親族や故人と特に親しかった友人、会社関係者などが指名されることが多いです。 指名焼香は、故人と特に深い関係を持つ人が最後の別れを告げるという意味合いがあり、厳粛な雰囲気の中で行われます。焼香の順番や作法は事前に葬儀社から指示があるので、しっかりと確認しておきましょう。
葬儀に関すること

葬儀の賛美歌:知っておきたい基礎知識

賛美歌とは、キリスト教において神を賛美したり、信仰を表明したりするために歌われる宗教的な歌のことです。聖書の言葉から作られたものや、信仰に基づいたオリジナルの歌詞に曲が付けられたものなど、様々な種類があります。教会で行われる礼拝やミサなどで歌われるだけでなく、冠婚葬祭など、人生の節目にも歌われます。 葬儀においては、故人の魂が神様に召されることを慰め、残された人々が悲しみを乗り越え、希望を見出すために歌われます。厳粛な雰囲気の中で歌われる賛美歌は、参列者の心を静め、故人への想いを深める効果も持ち合わせています。
仏壇・仏具に関すること

知っておきたい葬儀のマナー:線香の基礎知識

葬儀や法要で必ずと言っていいほど行う線香をあげる行為。これは単なる儀式ではなく、亡くなった方への哀悼の意を表す大切な意味が込められています。 線香の煙には、邪気を払い、故人の魂をあの世へと導く力があると信じられてきました。また、線香を焚くことで、心を落ち着かせ、故人との最後の時間を共有するという意味合いもあります。 宗教や宗派によって作法が異なる場合もありますが、線香をあげる行為には、故人を偲び、冥福を祈るという共通の願いが込められています。
葬儀に関すること

葬儀の席の「お斎」とは?

「お斎」とは、葬儀や法要の後に参列者や僧侶が共に食事をする席のことを指します。 仏教の教えに基づいたもので、故人を偲び、労をねぎらうとともに、参列者同士の絆を深めるという意味合いがあります。 「斎」という字には、「つつしむ」「清める」といった意味があり、心を込めて準備された食事をいただくことで、故人を敬い、冥福を祈るという気持ちが込められています。