
葬儀の依代:故人と繋がる大切な役割とは
「依代(よりしろ)」とは、神霊が依り憑くもの、または霊魂が宿るとされているものを指します。 古くから日本では、自然物の中に神聖なものを感じ、岩や木などを神様の依代として崇めてきました。これは、目に見えない存在である神様の力を、人々が理解しやすい形にするためだと考えられます。
葬儀においては、ご遺体そのものが依代とされています。しかし、火葬までの間や、火葬後の遺骨を別の場所へ移動させる際などには、ご遺体に代わるものが必要になります。そこで、枕飾りにおける枕飯の串や、棺桶に入れたり、位牌にしたりするものが依代として扱われます。
つまり、葬儀における依代とは、故人の魂が宿ると考えられている大切なものなのです。