修二会

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東大寺「お水取り」: 知られざる修二会の真実

毎年、春を告げる行事として有名な東大寺二月堂の「お水取り」。1200年以上一度も中断することなく続けられてきたこの行事は、正式には「修二会(しゅにえ)」と呼ばれ、その歴史は奈良時代まで遡ります。752年、光明皇后の願いにより、インド出身の僧侶・菩提僊那が東大寺に招かれ、悔過(けか過去の罪を懺悔すること)の修行を始めたことが起源とされています。 「修二会」とは、旧暦の2月に行われることから名付けられました。この期間、選ばれた僧侶たちは、世俗を離れ、二月堂の本尊である十一面観音に罪を懺悔し、人々の幸福や国家の安泰を祈願します。そして、そのクライマックスに行われるのが、12日の夜に行われる「お水取り」の儀式です。