御霊前

葬儀に関すること

意外と知らない?葬儀の「非信徒」の意味とマナー

近年では、宗教にとらわれない自由な形式で故人を見送る葬儀も増えてきました。しかし、依然として仏式やキリスト教式など、特定の宗教に基づいた形式で執り行われる葬儀も根強く残っています。 宗教色が強い葬儀に参列する際、「非信徒」という言葉を見聞きする機会があるかもしれません。「非信徒」とは、簡単に言えば「その葬儀で信仰されている宗教の信者ではない人」のことを指します。例えば、仏式の葬儀に参列するクリスチャンや、キリスト教式の葬儀に参列する仏教徒は、「非信徒」ということになります。 「非信徒だからといって、葬儀に参列できない」ということはありません。故人と親しかった人が、宗教の壁を超えて集い、共に故人を見送ることができる、それが葬儀の本来の姿だからです。しかし、非信徒として参列する際には、その宗教の作法やマナーを尊重し、失礼のないよう振る舞うことが大切です。
お金に関係すること

香典のあれこれ:基礎知識とマナー

香典とは、仏式で行われる葬儀や法要の際に、故人を偲び、遺族に対しお悔やみの気持ちを表すために贈る金品のことで、主に現金を包みます。 香典は、かつて葬儀に必要な費用の一部として、香木や米などを霊前に供えていたことに由来します。時代とともに金品を贈る形へと変化しましたが、現在でも、葬儀にかかる費用を遺族と分担するという意味合いと、故人の冥福を祈る気持ちを表すという意味合いが込められています。 香典を渡す際には、表書きや金額など、いくつか注意すべきマナーがあります。次の章から、それらを詳しく解説してきましょう。
葬儀に関すること

葬儀のマナー: 「御霊前」の意味と使い方

「御霊前」は、仏式の葬儀において霊前に供える金包みの表書きに用いる言葉です。 故人の霊に対し、敬意を込めて「御」を付け、霊前に供えるお金であることを意味しています。 香典として持参する際によく使われますが、仏式以外の葬儀では使用を避けるようにしましょう。
葬儀に関すること

「御会式」って何? 日蓮の忌日を偲ぶ法要

「御会式(おえしき)」とは、日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の命日である10月13日に、その生涯と教えを偲び、感謝を捧げる法要のことです。 日蓮聖人は1222年に生まれ、鎌倉時代の日本で新しい仏教の教えを広めました。しかし、当時の権力者からは弾圧され、波乱の生涯を送ることになります。それでも日蓮聖人は自らの信念を曲げずに教えを広め続け、1282年10月13日、池上宗仲の館にて61歳で入滅されました。 日蓮聖人の死後、弟子たちは悲しみに暮れる中で、その教えを後世に伝えていくことを誓います。そして、命日である10月13日に法要を営み、日蓮聖人の遺徳を偲びました。これが「御会式」の始まりとされています。 当初は厳粛な法要として営まれていましたが、時代が経つにつれて、日蓮聖人の教えを広く人々に伝えるため、より華やかで親しみやすいものへと変化していきました。現在では、日蓮宗の寺院を中心に、万灯行列や音楽パレードなどが行われ、多くの人々が集まる一大イベントとなっています。
葬儀に関すること

キリスト教の葬儀と前夜祭:知っておきたいマナー

キリスト教の葬儀では、『前夜祭』と呼ばれる儀式が行われることがあります。これは、故人との最後の夜を共に過ごし、祈りを捧げる大切な時間です。一般的には通夜にあたり、故人と親しかった人が集まり、共に食事をしながら故人を偲びます。 前夜祭は、葬儀の前夜に教会や自宅で行われることが多く、宗教的な儀式というよりは、故人を偲び、思い出を語り合う、和やかな雰囲気であることが一般的です。ただし、宗派や地域によって形式や内容が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
葬儀の準備について

葬儀のマナー:表書きの書き方

葬儀に持参する香典袋には、金額や名前だけでなく、「表書き」と呼ばれる表題を記載する必要があります。これは、故人を悼み、遺族への配慮を表すための大切なマナーです。表書きは、宗教や宗派によって異なる場合があり、誤った書き方をすると失礼にあたることもあります。そのため、葬儀に参列する際には、事前に表書きについて確認しておくことが重要です。