念仏会

葬儀に関すること

「十夜法要」とは? 浄土宗の大切な法要を解説

十夜法要は、浄土宗の宗祖である法然上人が、中国の天台宗の僧侶である善導大師の教えに基づいて始められたとされています。善導大師は、『観無量寿経』の注釈書の中で、阿弥陀仏が衆生を救いたいと願う慈悲の心を「大悲の願船」にたとえ、この船に乗ることで生死の苦しみの海を渡り、悟りの境地である浄土にたどり着けると説きました。 十夜法要は、この「大悲の願船」に乗ることを誓い、10日間、昼夜を通して念仏を唱え、聴聞する法要です。10日間という期間は、『観無量寿経』の中で説かれる「上品下生」の行者が、臨終の10日前から阿弥陀仏の来迎を受けることが出来るとされることに由来しています。つまり、十夜法要は、阿弥陀仏の慈悲に感謝し、極楽浄土への往生を願い、念仏の教えを深めるための大切な機会なのです。