水子

葬儀に関すること

水子供養とは?|その意味と方法、親の心に寄り添う供養の形

「水子」とは、一般的に流産や死産、あるいは人工妊娠中絶によって、この世に生まれることのできなかった赤ちゃんのことを指します。 古くから日本では、水子の魂は親元で供養されずに彷徨ってしまうと信じられてきました。そのため、水子の魂を慰め、安らかに成仏できるようにと「水子供養」が行われてきたのです。 水子供養は、仏教の教えに基づいて行われることが多く、寺院で読経や供養の儀式をしてもらいます。近年では、自宅で水子供養ができるように、水子の霊を祀るための「水子地蔵」や「水子観音」などが用意されているケースもあります。
お墓に関すること

丸彫り地蔵:深い悲しみと祈りを込めた供養のかたち

丸彫り地蔵とは、その名の通り、石材を丸ごと彫り出して作られた地蔵菩薩像のことを指します。一般的に、合掌したお地蔵様を思い浮かべる方が多いと思いますが、丸彫り地蔵は笠や衣の皺、顔の表情などがより写実的に表現されているのが特徴です。 丸彫り地蔵が作られるようになった背景には、我が子を亡くした親の深い悲しみがあります。我が子への限りない愛情と、その子を亡くした悲しみ、そして冥福への祈りを込めて、まるで生きているかのような、より生々しい姿で地蔵を彫り上げたのです。特に、江戸時代になると、庶民の間でも子供の死亡率が高かったことから、丸彫り地蔵が数多く作られるようになりました。