浄土宗

寺院に関連すること

葬儀でわかる浄土宗: 基礎知識と作法

浄土宗は、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで、死後、阿弥陀如来の極楽浄土に往生できるという教えです。開祖である法然は、複雑な修行によらずとも、誰もが平等に救われるという教えを説き、広く人々に受け入れられました。 浄土宗では、この世は苦しみに満ちていると考えます。しかし、阿弥陀如来は私たちを救うために、 immeasurable life and light の功徳を積み重ねて極楽浄土を建立しました。そして、ただひたすらに「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える者を、 無条件に極楽浄土へと導くと約束してくださいました。 葬儀においては、故人が生前に念仏の功徳によって、すでに阿弥陀如来に極楽浄土へ導かれていると考えます。そして、残された者が故人の往生を喜び、共に念仏を唱えながら、極楽浄土を願い求める場となります。
葬儀に関すること

「十夜法要」とは? 浄土宗の大切な法要を解説

十夜法要は、浄土宗の宗祖である法然上人が、中国の天台宗の僧侶である善導大師の教えに基づいて始められたとされています。善導大師は、『観無量寿経』の注釈書の中で、阿弥陀仏が衆生を救いたいと願う慈悲の心を「大悲の願船」にたとえ、この船に乗ることで生死の苦しみの海を渡り、悟りの境地である浄土にたどり着けると説きました。 十夜法要は、この「大悲の願船」に乗ることを誓い、10日間、昼夜を通して念仏を唱え、聴聞する法要です。10日間という期間は、『観無量寿経』の中で説かれる「上品下生」の行者が、臨終の10日前から阿弥陀仏の来迎を受けることが出来るとされることに由来しています。つまり、十夜法要は、阿弥陀仏の慈悲に感謝し、極楽浄土への往生を願い、念仏の教えを深めるための大切な機会なのです。
仏壇・仏具に関すること

金仏壇とは?基礎知識と選び方ガイド

金仏壇とは、その名の通り金色に輝く装飾が特徴的な仏壇のことです。金箔や金粉を贅沢に使用し、職人の手により精巧な彫刻が施されている点が最大の特徴と言えるでしょう。その起源は、仏教が伝来した古代にまで遡ると言われています。当時から仏教は貴族社会を中心に広まりを見せますが、仏像や仏壇といった仏具は大変貴重なものだったため、金箔を施すことでその尊さをより一層際立たせていたと考えられています。その後、時代が下るにつれて、金仏壇は一般家庭にも普及していくことになります。特に、江戸時代には仏教信仰が盛んになったことや、経済的な発展も相まって、金仏壇は富と繁栄の象徴として、広く庶民の間にも浸透していったのです。