
遺産相続でモメないために!「特別受益」とは?
「特別受益」とは、被相続人(亡くなった人)から生前にもらった財産のうち、結婚資金や教育資金など、相続時に特別に考慮されるべきものを指します。
民法では、遺産は原則として、相続人全員で平等に分けることとされています。しかし、生前に特定の相続人だけが、結婚資金や住宅購入資金などの高額な贈与を受けていた場合、遺産分割時に不公平が生じる可能性があります。
そこで、特別受益は、相続開始時の遺産に持ち戻して計算することで、相続人間での不公平を解消しようという制度です。つまり、特別受益を受けた相続人は、遺産を相続する際、その分だけ相続分が減ってしまう可能性があります。