神事

葬儀に関すること

葬儀の榊、その意味と由来とは?

葬儀の場で必ずと言っていいほど見かける榊。古くから神聖なものとして扱われてきた榊は、葬儀においても重要な役割を担っています。その役割は、神聖な場所を示し、神域と現世を隔てる結界を作り出すこと。これは、榊が持つ常緑樹としての性質と深く関係しています。 一年中緑の葉を茂らせる常緑樹は、生命力の象徴とされてきました。そのため、榊は神聖な場所を示す印として、神棚や祭壇に供えられてきたのです。葬儀においても、榊は神聖な空間を作り出し、故人の魂をあの世へと導くための重要な役割を担っています。
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葬儀後の『直会』とは? – 故人を偲ぶ大切な時間

「直会」とは、葬儀や法要などの儀式の後に行われる食事会のことを指します。 仏式の場合には「お斎(おとき)」とも呼ばれます。 語源は諸説ありますが、神事の際に神前に供えたお酒や食べ物を皆でいただく「直会(なおらい)」の習慣が仏教儀式にも取り入れられたという説が有力です。 古くは、葬儀を手伝ってくれた人々への労をねぎらうとともに、故人の霊を慰め、共にあの世へ旅立つことを祈るという意味合いがありました。現代では、参列者たちが食事を共にすることで、故人を偲び、思い出話に花を咲かせながら、悲しみを分かち合い、心を癒やす場として重要な役割を担っています。
葬儀に関すること

葬儀と注連縄・七五三縄:その意味と役割

注連縄や七五三縄とは、藁を編んで作られた縄のことで、神聖な場所と現世を隔てる結界としての役割を担っています。 注連縄は神社の鳥居や御神木などに見られるように、神聖な場所を示し、邪気を祓う意味があります。一方、七五三縄は、葬儀の際に故人の枕元や葬儀場などに張られ、故人の魂が迷わずあの世へ旅立てるように、そして、この世に災いが及ばないようにとの願いが込められています。どちらも、目に見えない力から守ってくれると信じられている、日本古来からの大切な風習です。