迷信

葬儀に関すること

閻魔帳ってなに?あの世と死後の世界を紐解く

誰もが一度は耳にしたことがある「閻魔帳」。死後の世界を裁く恐ろしい帳面、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。今回は、閻魔帳の起源や役割、そしてそこに記された内容について詳しく解説していきます。 閻魔帳の起源は、古代インドの宗教であるヒンドゥー教に遡ります。そこでは、人間の生前の行いを記録する「ヤマ」という神が登場します。このヤマ神が、仏教に取り入れられ、中国で道教の影響を受けながら、現在の閻魔大王へと変化していきました。 閻魔帳は、閻魔大王の裁判で重要な役割を果たす、いわば「生死の記録簿」です。そこには、人間のあらゆる善行悪行が克明に記録されているとされ、死後に閻魔大王の前に引き出された魂は、この記録に基づいて裁きを受けるとされています。
葬儀に関すること

友引人形の謎に迫る:葬儀の迷信と現代の実情

「友引に葬式を挙げると、あの世に友を連れて行ってしまう」そんな不吉な言い伝えを聞いたことはありませんか? この迷信の根源には、古代中国から伝わった陰陽道が深く関わっています。 陰陽道では、あらゆる事象は陰と陽の二つの相反する力で成り立っており、そのバランスが重要だと考えられていました。そして、「友引」は字面とは裏腹に、陰陽道においては「大凶日」とされていました。これは、友引に「共に引き寄せ合う」という意味があり、死者をあの世へ送る際に、生者までも道連れにしてしまうと恐れられたためです。 この考え方が、葬儀と結びつき、「友引の葬儀は避けなければならない」という迷信として、長い年月をかけて日本社会に浸透していきました。特に、死を不吉なものと捉える傾向の強かった時代には、この迷信は人々の心に深く根付いていたのです。