閻魔大王

葬儀に関すること

閻魔帳ってなに?あの世と死後の世界を紐解く

誰もが一度は耳にしたことがある「閻魔帳」。死後の世界を裁く恐ろしい帳面、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。今回は、閻魔帳の起源や役割、そしてそこに記された内容について詳しく解説していきます。 閻魔帳の起源は、古代インドの宗教であるヒンドゥー教に遡ります。そこでは、人間の生前の行いを記録する「ヤマ」という神が登場します。このヤマ神が、仏教に取り入れられ、中国で道教の影響を受けながら、現在の閻魔大王へと変化していきました。 閻魔帳は、閻魔大王の裁判で重要な役割を果たす、いわば「生死の記録簿」です。そこには、人間のあらゆる善行悪行が克明に記録されているとされ、死後に閻魔大王の前に引き出された魂は、この記録に基づいて裁きを受けるとされています。
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四七日の本当の意味とは?~故人を想う気持ちが未来を創る~

人は亡くなると、仏教の世界では死後の世界へと旅立つとされています。そして、その旅路の途中に、生前の行いを審判される裁判があると信じられてきました。 四十九日とは、この死後の裁判が行われる期間とされ、故人の魂が来世での行き先を決定づける大切な期間なのです。 故人は、この四十九日間、現世とあの世を行き来しながら、自身の行いを振り返ると言われています。残された私たちには、故人が無事に旅立てるように、そして少しでも善い審判を受けられるように、祈りを捧げることが重要です。 具体的な行動として、故人の冥福を祈り、お経をあげたり、お墓参りをしたりすることが挙げられます。また、生前の故人を偲び、思い出話をすることも、故人の心を慰め、安らかな旅立ちを後押しすることに繋がると考えられています。
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意外と知らない?三十五日の意味と由来

仏教において、故人が亡くなってから四十九日までの間を中陰(ちゅういん)と呼び、七日ごとに追善供養を行います。この期間は、故人が生前の行いによって次の生へと向かう、いわば中間の状態と考えられています。 三十五日は、故人が亡くなってからちょうど五回目の七日目にあたる日で、「五七日(ごしちにち)」とも呼ばれます。この三十五日は、故人が生前に犯した罪が裁かれる日とされ、遺族にとっては特に大切な法要の一つとされています。