
葬儀の須弥壇:その意味と役割とは?
- 須弥壇とは何か?
葬儀に参列すると、祭壇の中央に一段高く設けられた場所があることに気付くでしょう。これが「須弥壇(しゅみだん)」と呼ばれるものです。須弥壇は、故人の霊魂が休息する聖なる場所と考えられています。
その由来は、古代インドの世界観にある「須弥山」という、世界の中心にそびえ立つ巨大な山にあります。仏教では、須弥山の頂上に仏様の世界があるとされ、須弥壇はこの須弥山を模したものとされています。そのため、葬儀においては、須弥壇を仏様の居場所として捉え、故人の霊魂が安らかに成仏できるよう祈りを捧げます。